SNSや生成AIの普及によって情報収集の手段が広がる一方、何を信じればよいか迷ってしまう「情報氾濫」は、妊娠・出産期特有の悩みとして浮き彫りになっています。発表にあわせて開催されたメディアラウンドテーブルには、産婦人科医の宋美玄先生も登壇。調査結果の詳細と、専門家が語ったリアルな情報収集の実態、そして情報氾濫に飲み込まれないためのヒントをレポートします。
コープ共済の調査で判明、妊娠・出産経験者の75%が「情報過多」に不安
コープ共済は、全国の20〜40代で妊娠・出産経験のある男女1,500人を対象に、「妊娠・出産期の情報収集」に関する意識調査を実施。「妊娠・出産に関する情報が多すぎて、何を信じてよいかわからないと感じたことはありますか」という質問に対し、「よくある」「ときどきある」と答えた人は合わせて75%にのぼりました。
情報収集の手段として最も多かったのはSNS。一方で、最も信頼されている情報源は病院・医師という結果になり、情報を集める手段と、実際に信頼できると感じる手段にギャップがあることがうかがえます。
検索時間が長い人ほど不安に。生成AIの利用率は従来メディアと同水準
調査では、1日の検索時間が長い人ほど「何を信じてよいかわからない」と感じる割合が高くなる傾向も明らかになりました。検索時間が5時間以上の層では、実に71.4%が「何を信じてよいかわからないことが『よくある』と回答。調べれば調べるほど、かえって不安が増してしまうという、情報氾濫時代ならではの状況が浮かび上がっています。
また、情報収集における生成AIの利用率は15.1%で、テレビ・新聞・雑誌などの従来メディア(18.6%)に近い水準まで拡大。信頼度も生成AI(2.9%)とメディア(3.3%)で僅差となっており、生成AIが情報源のひとつとして定着しつつあることがわかります。一方で、生成AIには事実に基づかない情報をもっともらしく生成してしまうハルシネーションのリスクもあり、新たな懸念として指摘されています。