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「見つかったよ、本当に助かりました」彼のボイスメッセージは、私宛のものではありませんでした

「見つかったよ、本当に助かりました」彼のボイスメッセージは、私宛のものではありませんでした

彼が差し出した紙袋

その日帰ってきた彼は、小さな紙袋を私に差し出しました。中から出てきたのは、ずっと前に欠けてしまい、もう手に入らないと諦めていたお気に入りのマグカップでした。

彼が洗い物のときに欠けさせてから、私が残念がっていたのを、彼は気にし続けていました。陶器に詳しい姉に頼んで、半年近く一緒に探していたのだと、彼はぽつりと打ち明けてくれました。お姉さんが見つけた店から品物を受け取った帰り道、彼はお礼のボイスメッセージを送りました。しかし、トーク履歴の1つ上にいた私へ誤送信してしまったそうです。スマホを伏せていた相手も、「ちょっと用事」の中身も、すべてお姉さんだったのです。

そして...

後から思えば、まっすぐ聞けばよかっただけのことでした。知らない誰かのためだと思い込んで、1人で不安を募らせていたのが、今は少し恥ずかしくもあります。次に彼が出かけるときは、遠回りに探らず、行き先をそのままたずねるつもりです。棚に戻ってきたマグカップに、2人分のコーヒーを注ぎました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

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