山田五郎さんの訃報をめぐり、公式発表前にSNSへ「フライング投稿」した著名人への批判が噴出し、ネット上で情報公開のタイミングと遺族への配慮をどう両立させるかという議論が過熱している。
中川翔子は公式発表を待って「あと5分、間に合いませんでした」と悔やむ
評論家、編集者、タレントとして知られた山田五郎さんが、原発不明がんのため7月14日に亡くなった。67歳。所属事務所が22日、YouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』で動画を通じて訃報を公式に公表したが、その数日前からX上には「山田五郎さんがお亡くなりになった」といった内容の投稿が散発的に現れていた。
「最初に訃報をほのめかした投稿をしたのが、山田さんがかつて勤めた講談社の元編集者だったので、確度の高い情報だとしてみんな裏取りに走りましたね。しかし、17日に山田さんが生前に撮影した動画が配信されたことで、SNS上では『デマなのでは』と一時収束しました。ただ、配信では『もう人間立って歩いて飯食えていてるじゃ死なないと思ったけど、もう死ぬよ』と話していたので厳しいだろうなと覚悟はしていましたね。配信されたのは亡くなった後でしたが…」と話すのはテレビ関係者。
山田さんの通夜は18日夜、東京都文京区の教会で「武田正彦 葬儀式場」と本名が掲げられた会場でミサ形式で営まれ、親族や親しい友人、関係者らが静かに別れを告げていた。そのタイミングを境に、XやFacebook上で「山田五郎さんの訃報に接しました」といった書き込みが増え始めた。編集者・松山猛氏や現代美術家、村上隆氏、ライター豊崎由美氏、コラムニスト町山智浩氏ら山田さんと縁のある著名人が故人を悼む投稿をしたのだ。
前出の関係者は「おそらくですが、葬儀に参列した友人や関係者には事務所から公式発表までの“かん口令”が出ていたと思います。実際、しょこたん(中川翔子)は、15時の公式発表を待って『(いまわの際に)あと5分、間に合いませんでした』『地方仕事で葬儀には行けなかった』とSNSに投稿していましたしね。“フライング”した著名人は、関係者から伝聞で情報を得たか、葬儀に参列していなかったのでは」と語る。
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SNSで噴出した賛否と皮肉
公式発表は死の8日後に出たが、SNS上では“フライング投稿”への批判が殺到する事態に。矢面に立たされたのが、現代美術家の村上隆氏の投稿だった。村上氏は22日午前、「山田五郎さんがお亡くなりになった。享年67歳。」とXに投稿し、その後の公式発表を待たずに訃報を広く知らせたことで「公式より先に公表した」と批判の的になった。
SNSでは「山田五郎さんの訃報をフライングした人たちへの苛立ちが増しますね」といった感情的なポストもあれば、「速報より前にTLに流れてきて誤報かと思ったけどフライングした奴がいたのか。最低だね」という強い表現で非難する声も。
一方で、「フライングについて叩いているポストをやたら見るが、親族や事務所が怒るならまだしも関係ねーじゃんお前ら。みんな悲しいんだよ、なんでこんな時に人を傷つけるようなことするかね」と、フライング投稿を責め立てる側への苛立ちを表明する投稿もあり、誰がどこまで口を出していいのかという線引き自体が、ユーザー間で共有されていない現実が浮き彫りになっている。
