2年前、彼が別れ際に残した一言
2年前、私たちは同棲していた部屋で別れました。彼は自分のペースを取り戻したいと繰り返し、私はそれを引き留めるだけの言葉を言えないままうなずきました。
「もう1度、自分で自分を立て直す時間がほしい」
彼のその一言は、私が彼に甘すぎていたのだと気づかせるには10分でした。あれから、朝は自分で起きて、休日は自分の予定を作り、迷ったことは自分で決める。少しずつ、そういう日々を積み重ねてきたつもりでした。
既読の文字がついたまま、何時間も動かない画面
「久しぶり。もし迷惑じゃなかったら、1度だけ会って話したいの」
文面はそれだけにして、句読点を3度確認してから送りました。送信からわずか数分で、既読の文字がつきました。彼とのメッセージ画面を何度も開いたり閉じたりします。数時間が経ち、日が変わっても、既読の文字はそのままでした。
