夕食の席で、俺は何も切り出せなかった
食卓には、ハンバーグと味噌汁が並んでいました。娘が帰ってきて、「今日はハンバーグだ」と嬉しそうに言いました。俺も缶ビールを開けて、いつもと同じ席に座りました。
食事の間、誰も写真の話をしませんでした。娘はいつもどおり自分の話をして、妻はうなずきながら聞いていました。ときどき妻と目が合いそうになると、妻は視線を逸らしました。
そして...
あれから2週間が経ちました。家族のグループチャットでは普段通り他愛のない会話が続いています。現実では妻とは、家の中で必要最低限の会話しか交わしていません。「ゴミの日、明日ね」「お風呂沸いた」それだけです。
俺は何度か「なあ、」と声をかけましたが、妻は鍋の中を見たまま返事だけを寄越します。妻が黙っているのは、俺を許すためなのか、離れるための準備なのか、それすらもわからないままです。
(50代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
