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【力士の意外な交友関係も丸わかり!?】「浴衣のお中元」を贈り合う文化が奥深すぎる!『相撲浴衣反物見本帖』で紐解く粋なこだわりととっておきの1着

【力士の意外な交友関係も丸わかり!?】「浴衣のお中元」を贈り合う文化が奥深すぎる!『相撲浴衣反物見本帖』で紐解く粋なこだわりととっておきの1着

熱海富士関(左)、藤ノ川関(右)

【力士の意外な交友関係も丸わかり!?】「浴衣のお中元」を贈り合う文化が奥深すぎる!『相撲浴衣反物見本帖』で紐解く粋なこだわりととっておきの1着の画像一覧

安青錦関、霧島関、熱海富士関の優勝決定巴戦で大いに沸いた大相撲七月場所。土俵の上の熱戦はもちろんですが、この時季、土俵の外にもう一つの「熱い見どころ」があるのをご存知でしょうか。

実は、お相撲さんたちの間には、自身の四股名を入れたオリジナルの浴衣(反物)をお中元として贈り合う、粋な夏ギフトの文化があるんです。今回は、個性とこだわりが詰まった浴衣デザインを全71点も収録したビジュアルブック『相撲浴衣反物見本帖』(7月14日発売)の見どころとともに、お相撲ファンもデザインに興味がある方も必見の「大相撲の小粋な夏ファッション」の奥深い世界をご紹介します!

幕内力士だけの特権!『相撲浴衣反物見本帖』で紐解く粋なこだわり

『相撲浴衣反物見本帖』

『相撲浴衣反物見本帖』
佐々木 一郎著
COCON/¥2,200(税込)
※好評につき品薄が続いていますが、随時追加入荷予定です。お近くの書店でもこ注文いただけます!

著者は長年、大相撲の取材に携わってきた日刊スポーツの佐々木一郎さん。本書には、人気力士や各相撲部屋のこだわりが詰まった数々の貴重な反物が、美しいビジュアルとともに収録され、なぜその柄を選んだのか、誰がデザインしたのかといった制作の舞台裏や、今まであまり語られてこなかった奥深いエピソードが徹底的な取材によって描き出されています。ページをめくるたびに、相撲界の粋な魅力に触れることができる、ファン必携の一冊です。

一般的な衣替えの時期は6月ですが、相撲界ではひと足早く、4月に入ると浴衣を着るようになります。色とりどりの個性豊かな浴衣をまとった力士たちの姿は、日本の夏を感じさせる素敵な風物詩!

実は力士にとっての浴衣は、単なる涼しい夏の装いではなく、厳しい階級社会の仕組みや力士個人のアイデンティティ、そして伝統工芸職人の技がひとつの反物にギュッと凝縮された、とても文化的な価値があるアイテムなのです。

そんな浴衣ですが、自分の四股名や自身で考えた図案を入れて「オリジナルの反物」を作れるのは、幕内力士だけの特権。オリジナルを制作できるということは、一人前のプロとして認められた証であり、力士にとっては計り知れない誇りでもあります。

デザインはまさに十人十色で、力士の人間性や趣味がたっぷり反映されます。自分の四股名に伝統的な和柄や縁起の良いモチーフを合わせる王道スタイルもあれば、出身地にちなんだ名産品やシンボルを入れることも。最近では、ポップな幾何学模様や、スタイリッシュなデジタルグラフィック調、大好きなものをデフォルメして散りばめた遊び心あふれるデザインも増えています。

また、個人だけでなく各相撲部屋でも反物を作るのですが、こちらは部屋の師匠(親方)の意向が反映されることが多く、できあがった反物は浴衣に仕立てられて部屋の全員に配られます。これは「仕着せ(しきせ)」と呼ばれる相撲部屋のお揃い衣装で、七月場所の千秋楽パーティーなどでみんなで着用して盛り上がります。

大相撲の夏の名物!「浴衣のお中元」の知られざる文化

阿武剋関の浴衣反物。反物には「粗布(そふ)」という熨斗(のし)がつけられている。

阿武剋関の浴衣反物。反物には「粗布(そふ)」という熨斗(のし)がつけられている。

幕内力士の反物には「粗布(そふ)」という熨斗(のし)がつけられ、五月場所や七月場所の支度部屋で、「お中元」として親しい方々へ配られます。

贈る相手は本当にさまざまで、同じ部屋の仲間や一門の関取、お世話になっている親方はもちろん、同じ学校の出身だったり仲の良い力士だったり。相撲関係者だけでなく、親交のある一般のファンにプレゼントされることもありますし、部屋の反物が後援会員の方への特典になっていることもあります。

力士にとってオリジナルの浴衣反物を贈ることは、単なる季節の挨拶の枠を超え、「一人前に出世しました」という報告であり、恩返しでもあります。そのため、入幕して自分の反物を作るのをとても楽しみにしている力士はたくさんいます。ただ、制作にはそれなりに手間と費用がかかるため、実は「今年は作らずにおこう」と見送る力士もいたりと、それぞれの事情があるそう。

費用をおさえる工夫も? 反物の染め方にもあるそれぞれの事情

反物の染め方にもいろいろな背景があり、かつて一般的だったのは「本染め(注染)」。これは生地の裏側まできれいに染まる職人技ですが、そのぶん手間もコストもかかります。裏側が白いままの「プリント(捺染)」で作るとコストをおさえられることも。また、使う色数をシンプルにすることで、費用を賢くおさえる工夫をする力士もいるのだそう。

こうして配られた反物は、素敵な浴衣に仕立てられて、いよいよ七月場所でお披露目されます。反物の状態のときも素晴らしい逸品ですが、鍛え上げられた力士のみなさんが身に纏うと、一気に立体感と大迫力が生まれて本当に美しいものです。日本の夏を感じさせる小粋な浴衣姿、ぜひ注目してみてくださいね。

配信元: MonoMaxWEB

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