「もっと恐怖を感じないと伝わらない」 近藤監督とのやりとりで見つけた演技
――石原良純さんとも共演されていますが、大変だったシーンはありますか
坂元さん:そうですね……。ホラー作品ではありますが、オーバーに演じることは極力せず、とにかくナチュラルにただ恐怖を感じようと思ったんです。皆さんが想像するホラーのど真ん中をいかずに、少しそれたホラーで勝負したいと思っていました。
でも実際に現場に入ると、それはリアルではあるものの、もっと恐怖を感じないと見ている方は怖くないんじゃないか、と気付いて。そこからは、どう恐怖を膨らませていくか、という点に苦戦しました。近藤監督がよくヒントをくれたんですが、それが毎回すごく的確で。例えば「ただ怖がってほしい」という抽象的な指示ではなく、例えば「彼女が振り返る前に、“もしかしたらヤバい状況になっているかもしれない”と思っていたら、振り返って目が合った瞬間にもっと怖く感じるよね」とか、論理立てて説明してくださったので、すごくイメージしやすかったです。
――『父の心』で特に注目してほしいシーンはありますか
坂元さん:ホラーの世界に飛び込みつつ、自分が持っている武器は生かしたいなと思っていたので。冒頭の会話シーンでは、ホラー作品だということを忘れてしまうくらい、美保と自然に会話することだけを意識して演じました。もちろん恐怖も感じていただきたいですが、そういうふっと緊張がほどけるシーンも楽しんでいただけたらうれしいです。
――今回はホラーに挑戦されました。これまでもさまざまな役柄を演じられていますが、今後演じてみたい役はありますか?
坂元さん:これまで演じた役は、どれも“まっすぐ”な性格の役が多かったです。今度は、まっすぐではあるけど、どこかゆがんでいるような役に挑戦してみたいですね。サイコパスというわけではないんですけど、そういう類いの人物を演じられたらと思います。
(了)
ヘアメイク:原田なおみ(A2/igloo)
スタイリスト:伊里瑞稀
衣装:tk.TAKEO▲KIKUCHI

