通勤や通学の途中で、「なんでだろう?」と気になっている場所はないだろうか?
私の場合、日比谷駅の地下通路にある点字ブロックがそうだった。
目が見えなくなった今では「これはなんだろう?」が日常のほとんどなのだが、見えなくても「なぜだろう?」となってしまう場所……。
そのモヤモヤを解決したら、同時に「歴史」を感じることになった。
・点字ブロックには2種類ある
そもそも、点字ブロックは大まかに「誘導ブロック」と「警告ブロック」の2種類がある。
誘導ブロックは進む方向を示す。
警告ブロックは階段や分岐など注意が必要な場所を教えてくれる。
これを組み合わせることで、私たち視覚障害者は安心して歩けるのだ。
誘導ブロックは、相棒の白杖をツーっと滑らせることができ、神経使用率30%くらいで済む。
誘導ブロックを歩く時は多少油断している場合もある……。
一方、警告ブロックは注意喚起が目的なので、白杖がガタガタと感じ、歩きづらい。
神経使用率は毎回必ず80%を超えてくる。
・警告ブロックが続く場所
さて、その「警告ブロック」がなぜか10メートルくらい続く場所が日比谷駅にある。
私は千代田線のホームからエスカレーターを上がり、Uターンする形で改札に向かう。
点字ブロックに沿って進むと、正面と右に改札。
私は目が見えていた頃から通っているルートなので、正面の点字ブロックのない改札を通りショートカットしていく。
右斜め前から聞こえてくるトイレの案内アナウンスを目標に歩くことで、右から左へ延びるA10出口階段の点字ブロックにぶつかるのだ。
その出口の階段に延びる点字ブロックこそが、私のモヤっとポイント。
出口の階段まで「警告ブロック」が続いているのだ。
見えていた頃は全く気づきもしなかったが、見えなくなってからは「なんで警告ブロックが連打してあるんだ。歩きづらい」と思うようになった。
繰り返すが、私は知っている道なので、モヤっとで済む。
が、初めての道だったら……
白杖を滑らせる。
コツ。
コツ。
「分岐?」違う。
「階段?」違う。
「まだ?」違う。
「また?」違う。
終わらない。
これは本当に怖い……。
マジで神経ゲージがパンクすること間違いなしである。
車を運転している方だったら
100メートルの直線道路で3メートルごとに赤点滅の信号が30個あるようなものだ。
しかも見えていない部分を考慮するなら、信号ごとに見通しの悪い交差点になっている感じ。
視覚障害者にとって警告点字ブロックは、赤信号および赤点滅の信号なのだ。
なぜこうなっているのだろう? 絶対に理由があるはずだ。だったら聞いてみようというわけで、東京メトロへ問い合わせてみることに。
