・東京メトロに聞いてみた
返ってきた答えは……
「それは昔の誘導ブロックです」
だった。
2001年のJIS規格制定前の誘導ブロックで、現在も順次交換中とのこと。
毎日抱えていたモヤモヤは、その瞬間にスッと消えた。
そして、改めて確かめてみた。
みなさんには見た目で違うのがよく分かると思う。
私も手で触って確かめたので、違いが分かった。
ただ、白杖を滑らせて普通に歩いてみても、警告ブロックとの違いが分からなかった。
近くに現在の警告ブロックもあったので、何度か往復して確かめてみた。
そしてようやく感じ取れた。
ゆっくりと白杖を滑らせないと分かりづらいが、昔の誘導ブロックの方が出っ張りが微妙に高い。
そして、白杖に伝わる感覚が微妙に柔らかかった。
・理由が分かるだけで景色が変わる
毎日歩く通路は何も変わっていない。でも「昔の誘導ブロックなんだ」と分かっただけで、モヤっとしたものは完全に消えた。
それにしても、今と比べたら、昔は歩くのが本当に大変だっただろう……。
と思うと同時に、気づいた。
この点字ブロックは、視覚障害者だからこそ強く感じることができる「歴史」だということを。
30年以上前……50年以上前……
もしかしたらもっと前から、当時の視覚障害者も、このブロックを白杖で確かめながら歩いていたのだ。
