翌日の給湯室で、上司は先に頭を下げた
出社してからも、上司と目が合いそうになるたびに書類の山へ視線を落としていました。昼、給湯室でマグカップを洗っていると、後ろから声がかかりました。「あのメッセージ、重かったよね。ごめん」。振り向くより先に、私の口からは「いえ……、私、全否定されたのかと思って」という声が漏れていました。上司はマグカップの水滴を見ながら、「同じ思いをしてほしくなかったんだ」と続けました。「俺も昔、同じような日付のミスで、クライアントを1つ失ったんだ」。その言葉で、あの長文の理由が像を結びました。
そして...
指摘は今も届きます。けれど、あの日以来、上司からのメッセージはたいてい短くまとまるようになりました。長い指摘文が届いた日は、たぶん本人が私と同じくらい迷いながら送信ボタンを押しているのだと、今なら思えます。
(20代女性・営業事務)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
