「入浴施設のような屋内で出ることが多いです」
厚生労働省によれば、レジオネラ菌(レジオネラ属菌)とは河川や温泉、土壌などの自然界に生息している細菌で、レジオネラ菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)の吸入などによって「レジオネラ症」を引き起こす。
主な病型として、重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎」と、一過性で自然に改善する「ポンティアック熱」が知られており、特に高齢者や新生児は肺炎を起こす危険性が通常より高いため、注意が必要だという。
レジオネラ症の感染実態について、水利用設備の衛生管理や感染症予防の普及啓発に取り組む公益社団法人全国水利用設備環境衛生協会の担当者は、次のように話す。
「感染者数は増えていて、今は年間2000人を超えています。ただ最近ですと、屋外施設よりも、入浴施設のような屋内で出ることが多いです。そういうところは水を循環させて使っており、管理する側も、定期的に自主検査を行なったりしています。
レジオネラ菌は吸い込むことで肺炎を引き起こす可能性がありますが、重症化しやすいのは体力が低下している人や高齢者が中心です」(全国水利用設備環境衛生協会担当者)
また、必要に応じて保健所が検査を行うこともあるというが、必ずしも決まりで定められているものではない。担当者によれば、入浴施設は各自治体で条例が設けられている一方、じゃぶじゃぶ池は具体的な法令などはあまり多くはない。そのため、各施設で定められたルールをしっかり守ることが大事だという。
最後に、「子どもが体調を崩すことはあるかもしれませんが、多くはありません。一般的なじゃぶじゃぶ池を通常どおり利用する分には、それほど心配しなくてもいいと思います」と担当者は話した。
※
猛暑を超える「酷暑」が全国各地を襲う中、今日も多くの親子連れがじゃぶじゃぶ池を訪れる。施設側はろ過や塩素消毒、水質検査などを行い、水質管理に努めながら運営している。利用する側も、公園ごとに定められたルールを守ることが、安全に楽しむためには欠かせない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

