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「新規IPなのにスゴイ…」カプコン決算を爆上げさせた「最新作」と、影の立役者とは

「新規IPなのにスゴイ…」カプコン決算を爆上げさせた「最新作」と、影の立役者とは


2020年に発表された『プラグマタ』は、約6年後の2026年4月24日に発売され、世界的な大ヒットに (C)CAPCOM

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困難な目標を、当たり前のように実現?

 カプコンは2026年7月28日、「2027年3月期第1四半期の連結決算」を発表しました。売上高は704億1000万円(前年同期比54.7%増)、営業利益は410億5400万円(同66.9%増)、経常利益は414億5200万円(同81.1%増)と、主要指標が軒並み大幅な伸びを記録。好調なスタートを切ったことが明らかになっています。

 この増収増益を支えた要因のひとつが、ゲーム関連を担うデジタルコンテンツ事業です。決算資料では、新作タイトル『プラグマタ』の好調な販売実績が名指しで取り上げられており、本作が業績向上に大きく貢献したことは間違いないでしょう。

『プラグマタ』は、長年続く人気シリーズではなく、カプコンが送り出した完全新規IPです。既存ファンの後押しに頼れない状況のなかで世界的なヒットを記録した本作は、なぜ多くのプレイヤーを惹きつけたのでしょうか。

アクションゲームの新たな「体験」

 『プラグマタ』は、月面施設を舞台にしたサードパーソン視点のシューティングアクションです。ジャンルとしてはTPSに分類されますが、そのゲーム体験は従来の作品とは大きく異なります。

 敵として登場するロボット(ボット)の動きは比較的緩慢で、攻撃を回避するだけなら決して難しくありません。また、射撃時のエイムも一般的なFPSやTPSほど高い精度は求められず、純粋なアクション部分だけを見れば遊びやすい設計になっています。

 しかし、それだけでは敵を倒せません。ロボットたちは強固な装甲で守られており、主人公のヒューが行う銃撃だけでは十分なダメージを与えられないのです。

 そこで重要になるのが、アンドロイドの少女・ディアナによるハッキングです。ハッキングを仕掛けることで敵の装甲が一時的に解除され、内部機構を無防備な状態にできます。その隙に攻撃を叩き込むことで、強敵であっても撃破が可能になるのです。

 ただし、作中でハッキングを行うのはディアナですが、実際の操作はプレイヤー自身が担当します。しかも、ハッキング中も敵は容赦なく攻撃を仕掛けてくるため、ハッキングだけに集中するわけにはいきません。

 ハッキングそのものは、一筆書きのようにマス目を辿ってゴールを目指すという、シンプルな内容です。しかし、敵の攻撃を避けながらルートを構築し、素早く入力しなければならないため、実際のプレイは非常に忙しくなります。敵との距離を把握しながら移動し、攻撃を回避しつつ、同時にパズルのようなハッキングを進める――この二重の工程が、本作ならではの面白さを生み出しています。

 これまでの「難しいアクションゲーム」は、正確なタイミングや反射神経を要求するものが主流でした。しかし『プラグマタ』は、「複数のタスクを同時に処理する」という新しい切り口で、アクションゲームの難しさを成立させています。本作自体が面白いのはもちろんですが、これまで味わったことのない刺激をプレイヤーへ提供したことが、多くの支持を集めた理由のひとつでしょう。

 また、ヒューとディアナの関係性も魅力です。大人と子どもの凸凹コンビという構図は、映画「レオン」やゲーム『The Last of Us』など、数々の名作で愛されてきた王道の組み合わせです。さらに、アンドロイドであるディアナがヒューとの交流を通じて精神的な成長を遂げていく姿も、多くのプレイヤーの心を掴みました。

 アクションゲームとしての新鮮さと、王道的な人間ドラマ。その両方を高いレベルで融合させたことが、『プラグマタ』成功の大きな要因と言えそうです。発売まで長い年月を要した作品でしたが、それだけの時間をかけて丁寧に作り上げたからこそ、多くの魅力が噛み合い、世界中のユーザーを惹きつけたのでしょう。

配信元: マグミクス

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