最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
「来年、一緒に」と言った翌週、彼女を消した俺

「来年、一緒に」と言った翌週、彼女を消した俺

「来年の春に、一緒になろう」

付き合って1年半になる彼女とは、共通の友人の紹介で知り合いました。仕事帰りに寄れる距離に住んでいて、価値観も生活リズムも合う人でした。指輪のサイズを彼女が測ってきた日、俺は自然に言葉が出ました。

俺「来年の春に、一緒になろう」

彼女「うん。式場のパンフレットも取り寄せておく」

俺「じゃあ来週、下見に付き合ってよ」

その週末、彼女の実家にも挨拶に行きました。彼女の母親が作ってくれた煮物がうまくて、遠慮なくおかわりしました。ご両親にも受け入れてもらえた感触があって、帰りの電車で、俺はもう式場のことばかり考えていました。

実家からの、1本の電話

異変は、その翌週の月初に起きました。実家から電話がかかってきたのです。

父「話がある。今週末、こっちに戻ってこい」

俺「なに、急に」

父「うちの都合で、お前に結婚してもらいたい相手がいる。前から言ってた話だ」

昔から、両家の付き合いで名前だけ出ていた相手がいました。子どもの頃の冗談みたいなものだと思っていたのに、父の声は本気でした。実家に戻ると、母も親戚も、その話を前提に動いていました。

俺には、断る言葉がありませんでした。家業の事情、親の年齢、頭を下げてきた相手方の顔。全部を彼女に説明して、それでも一緒にいてほしいと頼むことも、頭をよぎりました。でも、それは彼女に「俺と家を天秤にかけろ」と言うのと同じでした。

俺は、彼女にそれをさせたくありませんでした。

配信元: ハウコレ

あなたにおすすめ