地球には、およそ175万種もの生物が暮らしています。
空を飛ぶもの、海を泳ぐもの、何時間も動かないもの、毒をものともしないもの―。それぞれが長い進化の歴史の中で、生き残るためのさまざまな知恵を身につけてきました。
そんな驚きの能力や進化の秘密に迫る特別展「いきもの超ワールド展 国立科学博物館×ダーウィンが来た!」が、東京・上野の国立科学博物館で10月12日まで開催中です。
会場では、国立科学博物館が所蔵する貴重な資料や展示物に加え、NHKの自然番組『ダーウィンが来た!』が20年にわたって撮影してきた迫力ある映像を通して、生命が環境に適応してきた過程を紹介しています。
実際に会場を歩いてみると、まるで図鑑のページに入り込んだような感覚。夏休みのお出かけや自由研究にもぴったりの注目イベントを体験してきました。
図鑑の中へ飛び込んだような展示空間
展示テーマは「五感」「エネルギー補給」「サイズ」「移動」「集団」「命のバトン」の6つ。
哺乳類、鳥類、魚類、昆虫といった分類ではなく、「どのように環境へ適応し、命をつないできたのか」という視点で紹介されているため、まったく異なる生物を比較しながら楽しめます。
「そんな進化をしてきたのか!」という発見が次々と現れ、気づけば解説パネルまでじっくり読み込んでしまいました。
知れば誰かに話したくなる、生命の不思議
本展の魅力は、思わず誰かに話したくなる豆知識が次々と飛び出すこと。
例えば「エネルギー補給」の展示では、待ち伏せ型やおびき寄せ型など、限られたエネルギーを効率よく使うためのさまざまな戦略が紹介されています。
中でも印象的だったのが、鳥類のハシビロコウ。
何時間もほとんど動かず獲物が近づくのを待つ姿は、一見すると「動かない鳥」ですが、実は狩りのための高度な戦略でした。じっと待ち続ける姿は、まさに自然界のハンターです。
また、竹を主食とするジャイアントパンダの展示では、食性に合わせて進化してきた体の特徴を紹介。
驚きなのは、パンダは竹を食べて生きる道を選んだことで、「うま味」を感じる遺伝子を失ったといわれていること。
かわいい見た目からは想像できない、進化の奥深さを感じさせる展示になっていました。
