6月9日、モデル、シンガーソングライターの素二愛(そにあ)さん(22歳)がSNSに投稿した写真が話題を呼んだ。アイドル時代の推定90キロから約35キロ体重を減らした、ビフォーアフター写真だ。現在は身長170センチ、55キロのスレンダー体型を維持する彼女にダイエット方法について詳しく聞いた。
一時は90キロ近くに…体型への視線で失っていった自信
──現在はモデルのようなプロポーションをされています。
素二愛(以下同) ありがとうございます。ちょうど1年ほど前まで、かなりの体重がありました。最後に体重計を見たときは87キロと表示されていたのですが、もう体重計を見るのも嫌になって、それ以降は測りもしませんでした。だから正確な数字はわからないんです。
──体重計を見ないようにしてからも、食べ続けた。
そうですね。感覚でしかありませんが、90キロくらいまでは増えていたと思います。
──もともと食欲旺盛だったんですか。
旺盛ですね。小さい頃から、「お腹いっぱい」という概念がないというか。「あぁ苦しいな」とは思うのですが、それで「やめておこう」とならなくて、美味しいから食べてしまう……みたいなことの繰り返しでした。太り始めてからは、「食べるのをやめないと」と思っていても食べたいので、泣きながら「もう一口だけ……」とかつぶやいて、パンの耳をかじるみたいなことをやっていましたね。
──いつぐらいから体重が増え始めたのでしょう。
17〜18歳くらいだと思います。当時、ずっと70キロくらいだった体重が数ヶ月で80キロまで増えたのを覚えています。前から食欲は旺盛だったのですが、現実の苦痛を忘れるためにそれがさらに加速してしまいました。
──「ショックだな」「不便だな」と感じることはありましたか。
たくさんありましたね。笑えるものだと、本当に漫画のようにしゃがんだ瞬間にズボンが尻のところから裂けたり(笑)。
私は身長が170センチと女性にしては高いため、横にも広がると非常に“迫力”が出てしまうんです。知らない人からすれ違いざまに「でかすぎ」と言われるのは日常茶飯時でした。
アイドル活動をしていたこともあって、メンバーが順番にしゃがんだ状態からジャンプする演出があったのですが、私が跳んだら最前列のお客さんがとてもびっくりした表情になったこともあって……申し訳ないなと思いました。
祖母ととても仲がいいのですが、母には「これ似合う」「これ可愛い」と洋服を選んでくるのに、私には「これならXXXLだから、入るんじゃない?」と薦めてきたこともあって。洋服のデザインや絵柄よりも、まず「入るかどうか」で選んでいるなと感じてしまい、少しショックでしたね。
──自信を失いますね。
知らない人からだけでなく、ずっと一緒にいた家族からも“デブ”として見られているのかもしれないということがショックでしたね。もともとファッションが好きだったこともあり、実際に入る洋服がどんどん減っていくことにも焦りを感じていました。
私が自分に対して自信がなくなったことで、素直に人の言葉を受け止められなくなっていたと思います。
生活苦から始まった約35キロの減量
──しかし、この1年で急激に痩せました。どうしてなのでしょうか。
実は、なかば不可抗力なんです。簡単に言うと、家庭の事情によって、21歳のときに実家を失いました。突然一人暮らしを余儀なくされ、これまでと違って経済的に余裕がなくなったため、「食べる余裕がなかった」という表現のほうが正しいかもしれません。
──それは大変ですね。一人暮らしはどんな生活でしたか。
それまでしていたアイドル活動やアルバイトで貯金していたお金と、「タイミー」をやって稼いだお金、それから父から少し援助してもらったお金を合わせることで、一人暮らしの初期費用を捻出しました。
これまで食べることが大好きでしたが、あまりにお金がカツカツで、食事よりも日々の支払いが優先されるような生活でした。それに、たとえば電子レンジなどの基本的な家電製品もないので満足に調理もできません。もちろん家具を買うお金もありませんから、「ジモティー」で格安で買ったり、もらったりすることが多かったですね。
──節約生活でかなり痩せた。
ダイエットの初速は完全にそれだと思います。お腹が空いたら、水道水をがぶ飲みしてやりすごすこともあり、辛かったですね。
最初の1ヶ月で5〜6キロはすとんと落ちました。そのときに「こんな私でも痩せられるんだ」と思ったんです。そこから「痩せてみようかな」と火が着いた気がしますね。と言っても高価なダイエット器具などは買えないので、夜な夜な公園に行っては踊り続けたり、ジャンプしながら歌ったりとか(笑)。
個人的には縄跳びは効果的だったなと感じます。2分を5セットやると、かなりへとへとになりました。もちろん、最初のうちは2分1セットやるだけで疲れていましたが、どんどんやれるセット数が増えていきました。

