3位 田中将大
(駒大苫小牧・2005年夏)
3位の田中は、歴史的な空振り奪取能力を見せた。2005年、2年生エースとしてチームを連覇に導いた田中将大(翌2006年は準優勝)は、主にリリーフとしての登板(25回3分の2)であったが、その限られたイニングのなかで刻んだスタッツは、甲子園の歴史において最も暴力的なまでの「空振り奪取能力」を示している。
具体的には、田中の最大の特筆事項は、25回3分の2イニングに対して38個の三振を奪ったことである。これは、1試合完投すれば13個から14個の三振を奪うペースである。高校生同士の対戦とはいえ、この数値は他を圧倒している。
また、防御率こそ2.81と、一見すると上位の他投手に比べて隙があるように見える。しかし、守備に依存しない防御率の観点から言えば、田中の投球は極めて支配的であった。三振を奪うということは、ボールがインプレーになり野手のエラーや不運なポテンヒットが発生するリスクを「ゼロ」にするということである。
当時の田中が投じた高速スライダーは、プロの打者にも通用するレベルだったため、この観点から見てもトップ3に入るレベルだったのは間違いない。

