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ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

【2日目】タンナー見学&革の確認

打ち合わせから約3カ月後、一行は兵庫県たつの市を拠点とする老舗タンナー「湯浅皮革工業所」に集結。同プロジェクトにて製作する月にわずか30枚しか集まらない北海道産黒毛和牛の地生が、赤みのある茶芯のグローブレザーとしてどう仕上がったのか。同タンナーの工程・設備を見学させてもらい、その確認を行なった。

月30枚の地生、鞣し上がる

案内してくれたのは、プロジェクトのコアメンバーのひとりであり、湯浅皮革工業所を切り盛りする湯浅雅善さん。革産業の街として知られるたつの市にて1975年に創業し、タンニンなめしや厚物革の技術で高い評価を受けている老舗タンナーだ。

この革の核心は“二度の鞣し”にある

この革の核心は、コンビ鞣しにある。まずクロム鞣しで革に骨格となる強靭さと柔軟性を与え、そこにベジタブルタンニンを重ねる本鞣しを施すことで、繊維に形状記憶のような性質と豊かな経年変化が宿る。野球グローブが使い込むほど持ち主の手の形を覚えていくように、この革は着る人の身体を覚えていくのだ。各国のタンナーを取材してきたモヒカン小川をして「鞣しを2度行なっているタンナーはあまり見たことがない」と唸らせる、手間を惜しまぬ日本の鞣し技術である。

鞣しが終わり、傷や革の表情によって選別された革は、まず芯を赤みのある茶に染める。その上から熟練の職人がスプレーで丁寧に黒を染め重ねる。いきなり全体を染めず、革の切れ端を染めて色見本とし、何度も照合しながら染め上げる。表面は顔料で覆わない染料仕上げ。黒毛和牛地生ならではのきめ細かな銀面がそのまま活き、着込むほどに黒の下から茶芯が現れる。「永遠に見ていられる(笑)」とモヒカン小川。

茶芯に宿る、経年変化への執念

この日の最大の目的である革の確認。一同が口を揃えたのは「いい色に仕上がったね〜!」。参考としたワークブーツのイメージ通り、赤みがかった茶芯レザーの仕上がりに一同感銘を受けているようすだった。グローブレザー特有のコシや弾力も確認し、「オイルを芯まで入れて柔らかくするか、グローブレザーらしいある程度の“硬さ”を残すために芯までは入れないべきか」、「ジャケットの型はスポーツジャケットがいいかな」、「この強度であればブーツも作れそうだ」と次のステップであるプロダクトの製作に向けての打ち合わせが自然と始まった。次号では、この特別な茶芯レザーを使い完成したプロダクトを紹介するので乞うご期待!

【AJLP活動第1弾で決まったこと】

・銀面が美しく靭やかな北海道産黒毛和牛の地生(月産わずか30枚)を採用・クロム×ベジタブルタンニンのコンビ鞣しによる、身体に馴染むグローブレザー製法
・赤みのある茶芯×染料仕上げで経年変化を追求
・革ジャンを軸に、ブーツやベルトの製作も視野に
・完成したアイテムは9月26、27日のレザーズデイでお披露目

配信元: Dig-it

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