福岡県議会の正副議長ポストを巡り、自民党県議団幹部などへの上納金が常態化していた疑惑は、現職の福岡県議2名が報道機関に証言したことで明るみに出たが、証言者は今や5名にまで広がっている。
名指しされた幹部らは否定しているが、最初に告発した県議は音声データを公開し、泥仕合に。事態を重く見た県議会は8月4日、外部の第三者委員会を設置する方針へ急きょ転換した。関係者の間からは、「ヤクザ顔負けのカツアゲだ」との声も上がっている。
“カツアゲ疑惑”発覚の経緯
正副議長ポストに絡む上納金疑惑は、地元福岡の西日本新聞の特ダネで明るみに出た。自民党に所属し、その後、離党した吉松源昭県議と、自民党の江藤秀之県議が取材に対し証言した。吉松県議と江藤県議は2020年6月から1年間、議長、副議長を務めていた。
吉松県議らが西日本新聞などに語った内容は、自民党県議団の間で、正副議長の候補者は幹部に「上納金」を支払うことが慣例になっていたという衝撃的なものだった。
吉松県議が語った上納金の実態
吉松県議は議長就任の1年半前の'18年12月、当時自民党県議団会長だった原口剣生県議から議会棟の個室に呼ばれて「汗をかく気はあるか」と問われ、⾃⺠幹部と他会派議員とのゴルフ代や宿泊代の負担を求められ、550万円を渡したという。
就任前1年を切った'19年10⽉には、当時県議団幹事⻑だった中尾正幸副議⻑(当時)から、宿泊代とゴルフ代を要求され、中尾⽒が同席の下、当時県議団会⻑だった松本国寛県議に1000万円を手渡したそうだ。
要求はさらに続く。'20年4月下旬、⼤分県由布市で開催された複数会派の10数人がプレーする宿泊付きゴルフに参加したが、中尾副議長(当時)から「藏内勇夫会⻑(現議長)が費⽤を立て替えている」と400万円の負担を求められ、吉松県議と江藤県議は折半で負担。'20年4⽉には、料亭での⾷事代49万円と県議団幹部5⼈に対し1人当たり50万円の「⾞代」を渡したという。
車代は吉松県議と江藤県議で折半。また江藤県議は、副議長就任に際し「慣例だと思い」中尾氏に500万円を手渡したとも証言している。
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