鈴木幹事長を外せば麻生が「高市おろし」へ
高市氏の「積極財政」と真逆なのが、「財政健全化」を至上主義とする財務省。戦後最長となる3205日にわたって財務相を務めたのが麻生氏だ。その麻生氏はキングメーカーとして高市氏を後見する半面、日本国の財布の紐を握る財務官僚の意向も汲み取り、バランスを取ってきた。
「5月に麻生氏は高市氏をバックアップする自民党議員連盟支持グループ『国力研究会』を発足させた。これに高市氏は内心、“ウザイ”と思っているようだ。麻生院政路線がミエミエですからね。それは麻生氏に根回しせず、1月の衆院解散に踏み切った一件でも分かる。財政健全化を消す高市骨太方針もそう。高市氏からすれば、政権誕生の論功行賞は組閣や党役員人事ですでに果たしたという思いが強い。だから9月に有力視される内閣改造、党役員新人事では、麻生氏の義弟・鈴木俊一党幹事長を外すともっぱら。高市氏が鈴木幹事長を交代させれば、麻生氏は“高市謀反”と判断し、一気に高市おろしに動くだろう」(自民党幹部)
茂木グループ90人が高市包囲網を形成か
麻生氏は高市氏の動向を警戒しながら、来秋実施される予定の自民党総裁選を見据えているという。
「基本、麻生氏は自民党唯一の派閥を率いている手前、勝馬に乗ろうとする。子分にポストを与えなければ、求心力は維持できませんからね。ただ、高市氏が麻生氏を遠ざけたり、政権支持率がもっと急落したら、茂木敏充外相を担ぐとみられている。茂木氏と頻繁に密談を重ねるのも、高市サイドへのある種、陽動作戦だろう」(同)
政治家として党幹事長、経産相などを歴任した茂木氏の実績は申し分ないが、昨年の自民党総裁選では立候補5人中、最下位だった。1位高市氏183票、2位小泉進次郎防衛相164票、3位林芳正総務相134票、4位小林鷹之政調会長59票で、茂木氏は49票だ。
「茂木氏は鈴木宗男参院議員の愛娘、鈴木貴子党広報本部長らを筆頭に30人前後のグループで勉強会を続けています。ここに約60人を擁する麻生派が合流すると、計90人。昨年の総裁選1回目投票で、小泉防衛相が獲得した議員票トップとなる80票を大きく上回ります」(政治担当記者)
