2024年10月、北海道の江別市で千歳市に住む大学生、長谷知哉さん(20)が集団暴行を受けて死亡した事件。強盗致死罪などの罪で起訴された男女6名のうち、主犯格とされる当時18歳の元アルバイトの川口侑斗被告と当時17歳の少年の判決が、8月7日の午後に札幌地裁で言い渡された。
ネットでは「無期懲役でも軽いと感じる」の声も…
「面識のない被害者に暴力を振るったことに酌むべき事情はない。もはや理不尽以外の何ものでもない」
札幌地裁が“主犯格”の川口被告に対して言い渡したのは、無期懲役の判決だった。
2024年10月、江別市の公園で大学生の長谷知哉さんと交際していた八木原亜麻被告や川村葉音被告らと共謀し、長谷さんに暴行を加えて死亡させた上、現金やカードを奪うなどしたとして強盗致死罪の罪に問われている川口被告と当時17歳の少年。2人は公判で起訴内容を認めており、量刑が争点となってきた。
「検察側は川口被告について、『現場に向かったのも、脅迫し、話を聞かずに暴行を一方的に開始したのも、金品の要求を始めたのも川口被告』『最も多くの暴行を加えた』とし、犯行を主導したと断言。犯行についても、『類を見ないほどに悪質』『酌量の余地はない』として無期懲役を求刑していた。
一方で当時17歳の少年に対しても、『暴行は川口被告に次ぐ、苛烈かつ多数回のもの』『従属的ではなかったことからも、最も重い有期刑に相当する』と懲役30年を求刑。今回の判決は川口被告、17歳の少年ともに検察の求刑通りのものとなった」(社会部記者)
この事件を巡っては先んじて行われた裁判で、川村被告に懲役30年、瀧澤海裕受刑者に懲役20年、16歳の少年Dに懲役9年以上13年以下の不定期刑がそれぞれ下されている。
「このうち瀧澤被告と少年Dについては検察側、弁護側ともに控訴せず、刑が確定。一方、川村被告は7月9日に判決を不服として控訴。無期懲役を求刑していた検察側も同日に控訴した。通常、強盗致死罪は法定刑が死刑か無期懲役のみとされる重い罪であることから、ネット上では川村被告の判決に対して、『日本の司法は腐っている』などの意見が噴出した。
今回の川口被告の判決に対しても、検察側の求刑通りの結果になったことに『妥当な判決』という声が上がる一方で、『無期懲役でも軽いと感じる』といった意見も見られる」(同前)
「『歪んだ正義感』から長谷さんを公園に呼び出した」
7月31日に行われた審理で、「今回の事件は全て自分から始まり、暴力も自分から始まり、金品の要求も自分から始まった」と語った川口被告。事件の発端は、被害者の交際相手の八木原被告が川村被告に持ち掛けた“恋愛相談”だった。
「事件当日、川村被告は交際相手の当時17歳の少年A、Aの高校時代の友人の瀧澤受刑者、瀧澤受刑者の中学の同級生の川口被告、そして川口の中学の後輩にあたる16歳の少年Dの5人とともに食事をするなどして遊んでいた。八木原被告から電話で別れ話について相談を受けると、一緒にいた川口被告が電話に代わり、本人曰く『歪んだ正義感』から長谷さんを公園に呼び出した」(事件記者)
事件当時、集英社オンラインの取材に応じた知人によると「金髪にして身なりも派手で、恐喝などを働くこともあった」という川口被告。事件前には知人に対し、インスタグラムのDMでこう呼びかけていたという。
「ムカつくやつがいるからボコろう」「一緒にこないか?」
公園に到着すると、川口被告はこの日初対面の長谷さんに対し、「言葉で説明しろ」などと言いながら、顔を拳で殴打。集団暴行のきっかけを作ったという。
「暴行は全員合わせて100回以上に及び、川口被告が50~60回、当時17歳の少年も55回ほど暴行を加えていたそうだ。川口被告は長谷さんを全裸にして、髪の毛を燃やすなどの行為も主導しており、『瀧澤受刑者から、“俺より面白いことができるのか”と言われ、面白半分でやった』などと話している。また、これらの暴行の一部は動画に記録したことについては、『楽しい雰囲気を残すため』と語っていたことが分かっている」(事件記者)

