若い世代に時計をどう届ける? 業界全体にも重要な一手
G-SHOCKがRobloxで目指しているのは、バーチャルアイテムの販売だけではありません。最終的には「Robloxの中でG-SHOCKを着けることがかっこいい」という文化を築き、これまでブランドとの接点が少なかった若いユーザーに興味を持ってもらうことを掲げています。
高価格化が進む一方の現在の時計業界において、若い世代とのタッチポイントをいかに増やすかは、ブランドを問わず重要な課題です。実店舗や雑誌、ウェブ広告だけでなく、若者が日常的に過ごしているゲームやバーチャル空間へブランド側から入っていく今回のアプローチは、業界全体にとっても注目すべき事例といえるでしょう。
もっとも、G-SHOCKにとってデジタル領域への進出は今回が初めてではありません。2023年に始動した「VIRTUAL G-SHOCK」では、NFTやメタバースを活用したコミュニティーづくりを推進。同年にはVRChatにバーチャル店舗やアトラクションを展開し、2025年にはThe Sandbox内に、G-SHOCKの誕生秘話や耐衝撃試験をゲームで体験できる「G-SHOCK CITY」を開設しています。
時計を知らない若者に、最初から製品の性能や歴史を詳しく説明しても、なかなか興味は持ってもらえません。まずはゲームで遊び、アバターのファッションとしてG-SHOCKを身に着けてもらう。その先で、現実の時計にも関心を持ってもらう──Robloxへの進出は、デジタルとリアルをつなぐ新しい入り口になりそうです。
Challenge the Skate Obby : G-SHOCK
取材・文/横山博之
