・上司の状態変化
さっきまで険しかった上司の表情が柔らかくなっている。上司の状態変化を観測! Yoshioいわく「首から上が秋」状態、キター!
照り付ける太陽、けたたましく響くセミの声。ひと足早く上司の顔面だけ秋に連れていくことができた。今年の夏も終わりかな。
なお、氷は30分くらいで溶けて、後には雨の日の野良犬みたいになったYoshioだけが残された。氷なので溶けたら当然びしょびしょになる。それだけは自然の摂理なので仕方ない。
ただ、びしょびしょのYoshioは太陽の光を反射して輝いていた。
毎日が眩しかった子供の頃。空は青く、入道雲は絵に描いたようにくっきりしていて、道は永遠に続いていた。はてしない世界はなんでもありだった。いつからだろう? 窮屈に感じるようになったのは。
びっしょびしょのYoshioを見てまたもや大切なことを思い出した。ありがとう、Yoshio。ありがとう、世界。セミの声に引き戻されて我に返った2026年夏。上司は一昨年の2倍びしょびしょだった。揺れる陽炎の向こう側で子供の頃の我々が笑っていた──。
小さい頃は神様がいて
不思議に夢をかなえてくれた
カーテンを開いて
静かな木漏れ日の
やさしさに包まれたならきっと
目に映る全てのことは
メッセージ
──END──
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
