
劇場アニメ『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』ポスタービジュアル (c)武田一義・白泉社/2025「ペリリュー ー楽園のゲルニカー」製作委員会
【画像】「おぉ」「美しい…」 これが意外なキャストで実写化された戦争マンガです(6枚)
戦後世代が描いた、戦争アニメの秀作たち
戦争は遠い昔の出来事、自分とは無関係。平和な日本で暮らしていると、そう思ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
誰しも、自分が地雷を踏んで身体が吹き飛ぶ瞬間や、実弾の入った銃を振り回している姿を想像したいとは思いません。また、どれだけ想像してみても、現実の戦争がもたらす恐ろしさや痛みを完全に理解することは難しいでしょう。
現実と想像の間には、大きな溝が存在しています。
それでも、戦後生まれのクリエイターたちが葛藤を抱えながら、そんな溝を乗り越えようとした「戦争アニメ」の秀作を紹介します。どれもDVDや配信などで気軽に視聴できる作品です。
南洋の楽園で起きた衝撃的な物語
東映系で全国公開された劇場アニメ『ペリリュー 楽園のゲルニカ』(2025年)は、1975年生まれの漫画家・武田一義氏の同名コミックを原作にしたものです。南洋の美しい離島を舞台に、三頭身のかわいらしいキャラクターたちが戦場を体験することになります。板垣李光人さん、中村倫也さんらが声優を務めています。
原作者の武田氏は「戦争を知らない自分は、本当に戦争を描くことができるのか?」と執筆前に悩んだそうです。それでも太平洋戦争屈指の激戦地となったペリリュー島のことを調べるうちに「多くの人に知ってほしい」と思うようになり、ペリリュー島からの帰還兵にも会って島での体験を語ってもらっています。
一方、別の生存者からは「島で戦った人間にしか分からない」と取材を断られています。さまざまな葛藤を重ねながら、武田氏は『ペリリュー』を全11巻、外伝4巻として描き上げています。
武田氏が共同脚本として参加したアニメ版『ペリリュー』は、主人公である田丸一等兵の視点で戦場を捉えた上映時間106分の作品として構成されています。
日本が連合国に無条件降伏した後の島で、いったい何があったのでしょうか? 『ペリリュー』はNetflixで配信中です。

『cocoon ある夏の少女たちより』キービジュアル (C)今日マチ子(秋田書店)/NHK・NEP
