「読んでるよ。全部」
その日の夕食で、私は箸を置いて切り出しました。「私の話、ちゃんと読んでる?」
責めないように聞くつもりでしたが、口調は硬くなっていました。夫は茶碗を持ったまま少し間を置き、「読んでるよ。全部」と答えました。
それだけ言うと、夫はまた食事に戻りました。読んでいるなら、なぜ返事はいつも同じなのか。私はそこまで聞けず、夫も続きを話しませんでした。
そして...
数日後、買い物のメモを送ろうと画面を開くと、夫から新しい返信が届いていました。
「記念日の店、探しておく」
3年間で初めて、「了解」ではなく、夫がこれからすることが書かれていました。たった1文の短いメッセージです。それでも、私が求めていたのは長い文章ではなく、夫が何を受け取ったのか分かる返事だったのだと思います。
夫の返事は、これからも短いままかもしれません。次に「了解」だけ届いたときは、意味を読み取ろうとせず、もう少し返事がほしいと伝えるつもりです。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
