バーガーチェーン界の “尖り枠” ことドムドムハンバーガーが、2026年の夏もとんでもないものをブチかましてきた。8月10日から販売が始まった新メニュー、その名は……
『ぬれ煎餅バーガー』
なんとバンズの代わりに、千葉のローカル鉄道「銚子電鉄」が販売している名物菓子「ぬれ煎餅」を2枚使っているという。もはやドムドム以外のバーガーチェーンでは、企画すら通らないレベルだ。常人の発想を超えたメニューではないだろうか。
ドムドムファンを自称する私(耕平)としては、黙っているわけにはいかない。ただ一つ気がかりが。銚子電鉄のぬれ煎餅には味が3種類あり、果たしてどれが使われているのかが調べてもわからなかった。その謎を解くべく、販売日当日、さっそく店舗に足を運んだ──。
・タペストリーが無い
向かったのは私がこれまで何度も新商品を食べに通っている、「イオン海浜幕張店」だ。
今回のコラボは関東の一部店舗限定なので、そもそも食べられる場所が限られている。店舗が少ないドムドムにおいて、さらに限定。なかなか高いハードルだ。
期待に胸を膨らませて店頭に着いた私は、そこで固まることになる。定番のデカデカとした新メニューのタペストリーが無かったのだ。
以前「はみでる!! かき揚げバーガー」を食べに来たときと、店頭の景色がまったく変わっていない。まさか販売日を間違えたのか? と、一瞬本気で焦った。
だが、よく見るとレジの横に、アクリルスタンドのPOPが1枚だけひっそりと置かれていた。
価格は単品890円(税込)、セット1290円(税込)。使用食材の欄には、銚子電鉄の「ぬれ煎餅」2枚、ミートパティ2枚、レタス、チェダーチーズ、目玉焼き、特製バーガーソース、マヨネーズと書かれている。パティ2枚に目玉焼きまで乗るのか。「ぬれ煎餅」で挟むという時点で十分尖っているのに、中身までガチである。
注文して約5分。呼び出しのブザーが鳴り、商品を取りに行く。果たして、ぬれ煎餅に挟まれたバーガーの正体とは?
・パンが不在のハンバーガー
お馴染みの光景だが、包み紙にはメニュー名の略称のシールが貼ってあり、今回は「ぬれ煎餅」の文字が。何度見ても飽きないシュールな光景だ。
さっそく開封の儀といこう。包み紙を開くと──
パンが無いハンバーガー爆誕!
いや、事前情報で分かっていたのだが、実物を目の前にすると話がまったく違う。醤油だれのツヤ、うっすら角ばった輪郭。ハンバーガーというジャンルで、こんなビジュアルは見たことがない。
上段のぬれ煎餅をめくると、まず大きなレタス。
その下に目玉焼きとミートパティが2枚、
そしてとろけたチェダーチーズ。一番下にまたぬれ煎餅。パンを一切使わずに、バーガーの体裁がきっちり成立してしまっている。
では真っ二つに切って断面を……と思ったのだが、ここで問題が発生した。
ナイフが入らない。
そう、全然切れないのである。普通のバンズならスッと沈むところを、ぬれ煎餅はナイフをぐいぐい押し返してくる。しっとりしているのに、やはり煎餅は煎餅なのだ。
苦戦しながらも、なんとか断面を収めることに成功。
これまでドムドムの新メニューの食レポのたびに、バーガーの断面を撮影してきたのだが、バンズがぬれ煎餅という今までに無い組み合わせということもあり、あまりの薄さに驚愕した次第だ。
そして、いざ実食!
なんだ……これ?
いや、想像していたより美味しい。そして、今までに経験したことがない新食感である。ちょうどいい濡れ具合のぬれ煎餅が、パティの肉汁と特製バーガーソースを吸い込み、噛むたびに醤油だれの香ばしさが立ち上がってくる。
そこへ目玉焼きの黄身とマヨネーズがまろやかさを足し、チェダーチーズが塩気でまとめる。バーガーの肉の味と煎餅が、こんなにも相性がいいとは思わなかった。
