「これが表沙汰になれば恥ずかしいじゃないか」
報告書にはほかに、協会会長が海外出張に同伴した妻の旅費約3千万ウォンを協会が負担したり、2012年末までの約2年間に役職員18人が私的なゴルフや風俗などで協会の法人カードで約2億1600万ウォンを使っていたりという不正会計の確認例が並んでいる。
こうした事実は、韓国サッカー協会に多額の政府補助金が入っているため政府が行なった監査で判明したが、性接待の問題は10年以上隠ぺいされ、今回初めて表に出た形だ。
JTBCは公金支出を監督する政府機関・監査院の元幹部B氏も取材。B氏は2012年の時点で協会が審判らを「ルームサロン」(個室の高級キャバクラ)で接待したり、法人カードでめちゃくちゃな支払いを行なったりしていることを監査院が把握していたと認めながら、
「国の品格が落ちるかと…。これが表沙汰になれば恥ずかしいじゃないか」
と公表しなかった理由を話した。さらに、2つの国名を挙げながら「みんな(どの国も)接待している」として“世界的な慣行”だと主張し始めた。
日韓共催W杯でベスト4になった試合は本当に公正なジャッジだったのか?
こうなると韓国サッカー界が抱えてきた過去の疑惑にも再び目が向けられるようになる。
「韓国は2002年の日韓共催W杯でベスト4に進み、これは今も栄光の記憶です。しかし韓国が決勝トーナメントで破ったイタリアやスペインとの試合で、韓国のラフプレーがペナルティに取られないなど韓国有利の判定が続いたとの疑問の声が当時から多くありました。
あの大会も審判接待がなかったとは言えない事態になり、本当に公正なジャッジだったのかとの声が韓国メディアからも上がっています」(ソウル特派員経験者)
韓国サッカーはこの夏、W杯北中米大会で決勝トーナメントに進めず、李在明(イ・ジェミョン)大統領がSNSで代表チームの洪明甫(ホン・ミョンボ)前監督を「無能」と罵倒。洪氏を監督にした協会は「公私の区別ができず、公益よりも私益を優先するめちゃくちゃな人事」をしたとも非難した。
「これにはスポーツに政治が介入するのかと他国から批判が出ましたが、実際にサッカー協会では2013年に会長になった財閥出身の鄭夢奎(チョン・モンギュ)氏の下で不透明な人事が繰り返され、洪氏の監督起用も公正な手続きが行われていなかった疑いがあります。国内世論は協会絡みの疑惑の解明を期待しています。
そして警察が、洪氏の監督選任時に役員が不当に介入したとの業務妨害容疑で協会を家宅捜索した8月6日に、この性接待疑惑が報じられました。協会への怒りは一層高まっています」(韓国メディア記者)

