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アマゾンの地下に、約4500平方キロに広がる“巨大文明の痕跡”を確認―― 432カ所もの人工的な土構造物群を発見【海外】

アマゾンの地下に、約4500平方キロに広がる“巨大文明の痕跡”を確認―― 432カ所もの人工的な土構造物群を発見【海外】

 どこまでも続く深い森に覆われ、人間の手がほとんど入っていない原生林――。そんなアマゾンのイメージが、大きく変わるかもしれません。

 航空機からレーザーを照射してアマゾンの森林の地下を調べたところ、地上からは見えにくかった人工的な土塁が大量に発見されました。さらに分析を進めると、アマゾン南西部にはかつて100万人単位の人口を抱える大規模な社会が存在し、森林を積極的に利用、管理していた可能性まで浮かび上がってきたのです。

木々の下から432カ所の人工構造物

 今回明らかになったのは、紀元前600年ごろから西暦850年ごろにかけて、現在のブラジル、ボリビア、ペルーの一部に広がっていたとされる「アクイリー文明」です。

 その姿を捉える鍵となったのが「LiDAR(ライダー)」でした。これは航空機からレーザーを照射し、地表までの距離を測ることで地形を立体的に調べる技術です。レーザーの一部は木々の隙間を通り抜けるため、深い森林に覆われた地域でも、その下に隠れている地形を探ることができます。

 研究チームはブラジルのアクレ州とアマゾナス州で、総延長4430キロメートルにわたってLiDARによる調査を実施。その結果、432カ所もの人工的な土構造物群を確認しました。

 驚くのは、これまで記録されていたものが、そのうちわずか36カ所だったことです。LiDARで見つかった土塁は、衛星画像で確認されていた数の何倍にも達しました。

 さらに過去の考古学調査や衛星データを組み合わせると、アクイリーの文化圏は約18万3000平方キロに及んでいたと推定されました。研究チームは、アマゾン南西部全体では、まだ見つかっていないものを含めて2.4万~3万カ所もの構造物が存在する可能性があるとみています。

300万人が暮らしていた可能性も

 では、これほど巨大な文化圏には、どのくらいの人が暮らしていたのでしょうか。

 研究チームが考古学的な証拠や人口モデルなどから算出したところ、西暦100~300年ごろの最盛期には、約125万~300万人が暮らしていた可能性があるといいます。森林の影響でLiDARが見逃した構造物まで考慮したモデルでは、約160万~380万人に達する可能性も示されました。

 ただし、現代の巨大都市のように、何百万人もの人々が一カ所に密集していたわけではありません。人々は広範囲に点在する集落で生活し、政治や儀礼のために共有の中心地を利用していたと考えられています。

 遺跡には四角形や多角形の巨大な囲い、盛り土、道路などがあり、中には約50ヘクタールに及ぶ構造物も。これだけの構造物を造り、維持するには、多くの人をまとめる社会的な仕組みが必要だったと考えられるかもしれません。ただ一方、研究では、アクイリーを一人の支配者が治める巨大帝国とは位置づけていません。異なるコミュニティが共通する建築様式などを持ちながら、広大な地域で結びついていた「多文化的な社会」だったのでは、としています。

配信元: ねとらぼ

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