4. 伊根の舟屋 風雅
伊根町は京都府の日本海側にある漁村で、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている地域です。日本の舟宿のなかでも特に美しく高い評価を得ている地域で、今回ご紹介する「風雅」は舟宿をリノベーションした露天風呂付きの宿。
なにより衝撃なのが、ここの露天風呂は海抜0メートルにあるため、海面を眺めながら湯船に浸かれるという点。さらに露天風呂のお湯は温泉水を運んだものを使用しており、ただのお湯ではないのです。絶景とリラックス、双方が得られる露天風呂はなかなかありません。
「風雅」は2階建ての舟宿で、内風呂も用意されています。2階にある寝室には窓があり、そこから眺める日本海は感動の美しさ。対岸には舟宿が立ち並んでおり、舟宿に泊まりながら舟宿を楽しむことができます。
普通のホテルとは違って「風雅」は食事は出ないのですが、伊根町に複数ある食堂で美味しい魚介類を食べることができます。気分に合わせて刺身や寿司や天ぷらなど、バリエーション豊かな料理を食べることができますよ。
夜になると周囲は真っ暗になります。海抜0メートルの露天風呂から海面にライトを当てて覗けば、魚たちが魚群となって回遊しているのが分かります(海に落ちないように注意が必要です)。何から何まで、普段では体験できない癒やしとワクワクがある舟宿ですよ。
「伊根の舟屋 風雅」(京都府与謝郡伊根町平田545)
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5. 旅館 菅原別館
座敷童(ざしきわらし)が出現するといわれている旅館があります。歴史ある旅館「菅原別館」(岩手県盛岡市天神町1-30)の24番客間です。この部屋に座敷童が出現し、出会うと出世するとの言い伝えがあるのです。それゆえ、24番客間の予約は1年以上待ちの大人気。旅館に電話をしたところ、最速で泊まれる日が1年先でした。
旅館内は、子どもが好むような人形やぬいぐるみだらけ。座敷童は旅館内のいたるところに出現するため、遊びやすくしていると思われます。宿泊客が置いていく人形もあるとのこと。座敷童はどの客間にも出現するそうですが、24番客間がもっともエンカウント率が高いようです。だから24番客間に予約が殺到するのでしょう。
実際に24番客間に泊まりました。2階の奥の部屋で、入口には「24」と書かれた座敷童デザインの紙が貼られています。扉を開けて入ると、いたって普通の和室ではあったが、明らかな「異変」がそこにありました。部屋中が人形とぬいぐるみだらけなのです。旅館中に人形があるのですが、この客間は数が尋常ではなく多いです。これだけたくさんの楽しそうな人形があるならば、人間の子どもでも喜ぶに違いありません。座敷わらしも喜ぶはず? 座敷童は子どもの姿なので、人形がこの部屋のエンカウント率を高めてもおかしくはありません。
あまりにも人形が多いので、どこの写真を撮ればよいのか迷うほど。オカルトでは「人形には人の思いが宿る」と言われていますが……、事実ならば怖さを感じます。しかし時代の影響なのか、日本的な人形は少なめで、キャラクターものが多かったです。そのおかげで不気味さのようなものは控えめ。……とはいえ怖い。
座敷童、おそらくだが、意識がハッキリしているときは出そうにありません。とはいえ、すぐに眠れるほど眠くない。なので、とりあえずゲームをしたりスマホを見たりして普通にすごしました。……普通にしているように見えますが、正直、怖がっています。オカルト的な幽霊や精霊は信じていないにしても「オバケが出る部屋」と思うと怖い。
ドキドキしながら長く寝れずにいたが、気がつけば寝ていました。……朝になり起床。強烈な金縛りにはなりましたが、座敷童は出現しなかったです。つまり、何も起きなかったのです。極めて残念。地場・磁場の影響で空間または脳に「解明されてない力」が作用し、座敷童が出現するのでは? ……と根拠がない推測もしていましたが、何も発生せずでした。
エンカウント率が高いはずの24番客間。そこに泊まっても出会えなかった座敷童。しかし、必ず出会えるとは限らないのも座敷童。今後も、出現条件なども徹底して調査し、座敷童との出会いを求めて旅を続けたいと思ったのでした。とても興味深く、楽しい旅館でしたよ。
「菅原別館」(岩手県盛岡市天神町1-30)
