混雑するホームで求められる安全対策とは
午後6時6分、ドクターイエローが大井車両基地へ向かって動き始めると、スマートフォンやカメラを掲げて車体を追う人と、遠ざかる車両へ手を振る親子連れが入り乱れ、ホームは最後まで騒然としていた。最後尾がホームの先へ消えると、見物客は次々にその場を離れ、ホームを埋めていた人影は数分でまばらになった。
ホーム上での安全をめぐって、東京駅の東海道新幹線ホームを管轄するJR東海は、公式サイトで、黄色い点字ブロックの内側から撮影するよう求めるとともに、自撮り棒は感電のおそれがあるため、架線に向けて使用しないよう注意を促している。
混雑時や周囲の状況によっては撮影を控えるよう要請する場合もあるとし、「撮影中は、列車や他のお客様との接触に十分ご注意ください」としている。
引退まで残り約5か月。ドクターイエローをめぐる熱狂は、もはや「撮り鉄」だけのものではないようだ。今後も各地のホームに多くの見物客が集まるとみられるだけに、混雑のなかで事故を防ぐための対応とともに見物客のルールの遵守が欠かせない。
取材・文/鮫島りん 集英社オンライン編集部ニュース班

