吉本新喜劇の笑いを全国に届ける『寛平GMプロデュース公演 新喜劇出前ツアー2026』が、8月15日(土)に埼玉・春日部市の正和工業にじいろホールからスタートしました。「新喜劇を、日本のみんなの宝物にしたい」という間寛平GM(ゼネラルマネージャー)の悲願から始まった今回のツアーは、来年3月まで全国25都市を巡ります。初回公演後には寛平GM、アキ、西川忠志、佐藤太一郎、服部ひで子、野崎塁がインタビューに応じ、ツアーへの意気込みを語ってくれました。

野崎塁が地元・埼玉で初主演
公演はまず、前半にネタコーナーが開催。オズワルド、EXIT、バッテリィズ、ぼる塾、たくろうといった豪華な面々が集結し、満員の会場に爆笑を巻き起こしました。
続いて、新喜劇『寛平爺さんの、仲良し家族がいぃよぉ~!?』が開演。出演は寛平GM、アキ、やなぎ浩二、山田花子、西川忠志、今別府直之、太田芳伸、新名徹郎、佐藤太一郎、服部ひで子、伊丹祐貴、小西武蔵、吉岡友見、野崎塁、きだななみ、菅野智義、野呂桃花です。

この舞台では、埼玉県出身の野崎が自身初の主役に挑戦。血のつながらない両親に反発する塁が、不良仲間にそそのかされて「ホストになる」と言い出したことから、物語が動き始めます。

野崎は、いつもの変態キャラを封印する一方、一発ギャグを披露するなど新たな表現にチャレンジ。野崎が珍しくセリフを飛ばしてしまった場面では、先輩のアキがしっかりとフォローするなど新喜劇らしいチームワークも随所に見られ、約2時間にわたって会場を笑いに包みました。

物語の終盤では、野崎と父親役を演じる西川忠志の息をのむ芝居に、会場が笑いから感動へと包まれます。さらに最後は、寛平GMが「こういう終わり方は初めて」と語っていた通り、意表を突くオチで大団円。幕が下りたあとも拍手は鳴りやまず、新喜劇出前ツアーの初日は大成功を収めました。
アキ「もうどこに行っても大丈夫です」
終演後の盛り上がりも冷めないなか、寛平GM、アキ、忠志、佐藤、服部、野崎にインタビューしました!
――お疲れさまでした! ツアー幕開け公演の感想をお願いします。
寛平 ほんまにお客さんがすごい温かくて、やりやすいです。
アキ 若い子もベテランメンバーに混ざってしっかりとお芝居と笑いを融合させた演技をしていたことに感動しました。ああ、こうやって育っていくんやなと。
それに寛平師匠が座長で、楽屋から楽しい空気なので、その空気がそのままお客さんに伝わってると思います。もうどこに行っても大丈夫です。ずっと楽しい感じでやれると思います。

忠志 僕は、初回公演で大緊張しましたが、無事にみんなで幕を下ろすことができて、ホッといたしました。
寛平 こう言ったらなんやけど、ほんまに忠志でグッと締めたもんね。
アキ お芝居ね。あそこの親になる瞬間は、みんながぎゅーっと見てはりましたからね。すごかったです。その分、いちばん前の席のお客さんには(忠志の)ツバがもう……。
西川 すいません。これは遺伝でして。うちは全員、ツバを吐くんです。
佐藤 ツバを吐く家系?
寛平 前の席のお客さん、拭いてた。
アキ いま乾かしてます。
一同 (笑)
西川 でも本当に塁君が、真剣に僕の目をじっと見て気持ちをぶつけてくれたんで、僕もぶつけることができました。

アキ そうですね。塁君の目の充血とか、涙とか。そのへんはたぶんお客さんにも伝わりましたね。
佐藤 僕は、ツアーで全国を回らせていただけるのが本当にうれしくて。ただ今回、僕がアキさんと寛平師匠と絡むシーンは、ほぼアドリブなんです。だから、毎回どうなるかわからないので、出演させていただく公演はすべて、ずっと緊張しながら頑張りたいと思います。
アキ 目が落ちないように。
佐藤 落ちるかあ!
服部 私は(いつものお決まりのくだりで)お客さまの「ああ、見たかったやつだ」という空気を感じたので、「待っていてくださったんだな」と思い、すごくうれしかったです。ツアーの千秋楽まで頑張りたい。ただ、一緒に出ているやなぎ師匠が84歳ということで。最後まで生きていられるように願っております。
全員 (笑)
佐藤 なんちゅうことを。
アキ 「あと30年生きる」って言うてますから。
服部 ともに駆け抜けたいと思います(笑)。

――野崎さんは初主演でしたが、どうでしたか?
野崎 『出前ツアー2026』が、僕の地元である埼玉からスタートするということで、緊張していたんですけど、いいスタートを切ることができてうれしい気持ちです。今回は主役をやらせていただきまして。セリフを1回もかむことなく、間違えることなく……。
佐藤 え??
アキ 一度、大事なところで間違えてたなあ。びっくりしたね。「アキさん、助けて」みたいな目をしてた。「ええ! (セリフが)飛んでるやん!」って。
佐藤 袖で全員、ずっこけてたで。
服部 でも、それを瞬時にアキさんがアドリブでバッと重ねて、「これが新喜劇やな」と思いました。誰かのミスをかばい、笑いにする。
アキ ありがとうございます。塁君のおかげで、会社からの信用を得ました(笑)。
寛平 僕は本当にもうアカンってなったら、横にいたやなぎさんの首を絞めようと思ってました。
野崎 なんでですか(笑)。
アキ 新喜劇ってそういうところやから。最終、師匠の首を絞める。伝統やから。
佐藤 ないですよ、そんな伝統(笑)。でも、みんなで助け合いでね。
野崎 はい! それもまた新喜劇の良さですし、すごく勉強になりました。
