味覚を飛び交うスパイスの流星群
カレーをかけたら、あまりかき混ぜずにうどんをズズッとすする。いや、ベストな食べ方は「まったくかき混ぜずに食べる」である。そうすることで、濃いカレーのマッタリとしたコクとマイルドスパイスを感じつつ、繊細なうどんの爽やかな薫りを堪能できるのである。そう、濃いカレーにまみれたうどんは、辛味よりも薫りを楽しむものにクラスチェンジする。マイルドスパイスはカレーから、上品なスパイスはうどんから感じるのである。このスパイスの緩急が極めて風味絶佳。味覚を飛び交うスパイスの流星群。真夏の夜空を彩る流れ星のように、ひとつひとつが味覚に感動を与えてくれる。コク深いマイルドスパイスによる味覚的バフ、たまらない。いいではないか、この組み合わせ。
感動と稲田俊輔氏に対する感謝を禁じ得ない
そして思ったよりも感動するポイントが鶏肉である。「エリックサウス総料理長稲田俊輔氏監修 金のバターチキンカレー」には、じっくり煮込んだ骨付き鶏肉が3本も入っている。1本や2本ではなく3本という点に感動と稲田俊輔氏に対する感謝を禁じ得ないが、この鶏肉の「ホロホロとした崩壊して広がる旨味」が「うどんのモチモチとしたスパイス薫る旨味」と相まって、最高のチキンカレーうどん体験をさせてくれるのだ。最初から骨付き鶏肉をカレーうどんに入れておいてほしいレベルで相性が良すぎる。しかし骨付き鶏肉を入れるとなると価格が700円、800円、900円になってもおかしくない。食べたければ別売りで買って合わせるしかないのが現状だ。
