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2個のボールを同時に使うバレーボールって?元女子日本代表・佐藤あり紗が熱弁する魅力

2個のボールを同時に使うバレーボールって?元女子日本代表・佐藤あり紗が熱弁する魅力

“2個バレーボール”が精神的な視野、人の輪を広げる

大人も子どもも一緒になって楽しめるのが、“2個バレーボール”の魅力

佐藤さんの主催する“2個バレーボール”の大会は、なぜリピーターが多いのか。それはもちろん参加して楽しいと感じる人が多いからなのだが、他にも要因はいくつかある。

「出場できるのは、1チーム最低4人からということにしていますが、実は1人でも参加はできます。当日そういったシングルや少人数の方々を集めて、チームを作ってもらうのです。皆さん“初めまして”なのですが、不思議なことに当日できたチームの方が盛り上がっていたり、多く得点して勝利することも。また、極端なケースでは、たとえば妊婦なので試合には出られないという方も応援、声出し係としてチームに登録してもらうことも可能です」

つまり、“2個バレーボール”の大会では、ある意味“なんでもあり”なのだ。そんな大会だからこそ、勝てばもちろん嬉しいが、負けたとしても“みんなで仲良く戦えたから良かった”などと清々しく嬉しい気持ちで帰ることになる。だからまた参加したいとリピーターになるのだろう。

「全試合が終了後、大会のMVPを表彰するのですが、上手だった選手ではなく、試合を盛り上げようとしていたとか、コミュニケーションが上手に取れていたという選手を選ぶようにしています。そういったチームワークを重視していることを参加する皆さんにもきちんとお伝えしているからかどうかはわかりませんが、企業のチームの参加も増えています。ある企業では、部署の違う人とも仲良くなることを目的に参加することを勧められているそうです」

大会が終わった後、参加したチーム同士の交流が続いて練習試合をしたりといった広がりができていることも、大会を開催して良かったという佐藤さんの喜びに繋がっているそうだ。

「“2個バレーボール”は視野の広がりを養うことができると最初に言いましたが、私自身も大会のスポンサーになってくださる方々とのやり取りを通じて、精神的な視野の広がりを感じることができています。私はプロ選手を引退して、特定の組織に所属しませんでした。それは、バレーボールだけをしてきた自分には、違う世界のプロフェッショナルの視点、意見が必要だと思ったからなのですが、その意味でも“2個バレーボール”の大会の開催は、私自身にとっても意義のあるものになっています。これからも、大会は開催し続けていきます。スポーツは得意じゃないという方も皆楽しめるスポーツなので、一人でも多くの方に参加してほしいですね」

球技とは、大きさや形態はさまざまだが1個のボールを使って行うものだ。そんな常識に囚われずボール2個を使って行う“2個バレーボール”は、“世界のイメージを覆すことに繋がる”と佐藤さんは語る。コミュニケーションが促され視野が広げられるなど、多くの可能性を秘めている“2個バレーボール”。大会に参加してくれた人には、“ふとしたときに、そういえば私があんなことを言っていたなとか、ああいう生き方もあるのだなといった、人生の選択肢を増やすきっかけになってくれたら嬉しい”と、取材の最後を締めくくった。

PROFILE 佐藤あり紗
宮城県仙台市出身。東北福祉大学卒業。リベロとしてプレーし、国内リーグでの経験を経て日本代表に選出される。2013年ワールドグランドチャンピオンズカップにてベストリベロ賞を受賞し銅メダル獲得に貢献。第17回アジア選手権では銀メダルを獲得した。2016年リオ・デ・ジャネイロオリンピックに日本代表として出場しリベロとしてチームを支えた。現在は、バレー教室、講演、解説などの活動に従事している。

text by Reiko Sadaie(Parasapo Lab)
写真提供:佐藤あり紗

配信元: パラサポWEB

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