「芸能人は自分たちを見ていない」
──M-1以降、さまざまな仕事を経験したと思いますが、いちばん印象に残っている仕事は?
小橋 僕は大好きな(プロ野球の横浜DeNA)ベイスターズのキャンプの仕事です!
渡辺 『しくじり先生』、マクドナルドのCM、『ダウンタウンプラス』で松本(人志)さんを見たのも印象に残ってますね。……よく考えると、記憶にあるのは全部、睡眠が足りているときですね。睡眠不足だと印象に残らないんですよ。とんでもない美人も絶対に見ているはずなんですが、何も覚えていない。
小橋 オレ、覚えてるな。正月の番組で、ずっと「後ろ姿きれいだな」と思って見てた。ただ、相手がこっちのことを“男”として見ていないのは伝わってきました。

渡辺 この半年間で「芸能人の目」を覚えましたね。基本、こっちが見えていない。
小橋 ありますね。「お笑い芸人」という記号として見てるんだな、と思うとき。
渡辺 それは、悪いことではないんですよ。でも恐怖はあります。この人はこういう世界で生きてるんだなと。逆に挨拶したときに「この人、芸能人なのにオレのこと見てる!」というのも、わかるようになりました。
小橋 僕はやっぱりモテたいし、芸能人と会ったら嬉しい。でも、だいたいの人は「ああ、可能性はまったくないんだな」とわかる目なんですよね。
渡辺 女優さんとかと浮き名を流す芸人は、芸人だからじゃないんです。その人がモテているだけですね。
「これはボケなのか?」と考えながら見てほしい
──最後に、特番『人間、銀次。』の見どころを教えてください。
小橋 ボケっぽく見えて本気のところがあるし、ボケているところであってもあまり僕がツッコミを入れていないので、「これはボケなのか?」とか探しながら見てほしいですね。
渡辺 『ジャングルの王者ターちゃん』以前のギャグ漫画を読む人の脳みそじゃないと楽しめないと思います。ターちゃんにおけるヂェーンが現れてから漫画にもツッコミが現れるようになって、日本人は自分でツッコミながら漫画を読むことができなくなったので。なので、ピン芸人を見て楽しめる人、人に縁取ってもらわなくても笑える方は楽しめると思います。

──笑いどころは自分で探す、ということですね。
渡辺 たくさんあると思いますよ。やっていて面白かったですね。笑っちゃダメなシーンで笑いそうになるところがいくつもありました。オレの演出で(カゲヤマの)益田(康平)がしゃべるところとか、小橋が番組の根底を覆すようなことを言ってしまったところとか、本当にヤバかったです。
小橋 フェイクドキュメンタリーだけど、ドキュメンタリーで笑わそうとしていないのにめっちゃ面白いのあるじゃないですか。そういうのの、めっちゃ面白いバージョンだと思います。
渡辺 時代に逆行した番組かもしれませんね。逆ショート動画。
──もし続編として『人間、小橋。』が作られるとしたら、どんな番組にしたいですか?
渡辺 やっぱりリムジンで登場でしょう。
小橋 ヒールを履いた170センチ以上の外国人美女を3人用意してもらいます!