運命から逃れられないニュータイプ
スペースコロニー「サイド6」の白鳥が舞う湖で出会ったアムロとララァですが、再会の場は戦場でした。ジオン軍のニュータイプ部隊の先兵となったララァは新型モビルアーマー「エルメス」に乗り、ガンダムと交戦することになります。ララァの異変を察知したシャアも「ゲルググ」で駆けつけます。セイラが乗る「コア・ブースター」も加わります。
シャアとセイラ、アムロとララァ、4人の運命が戦場で交差します。ララァは身を挺して、シャアを守ろうとします。その結果、アムロは誤ってエルメスを沈めてしまうのでした。
お互いにニュータイプ同士だと理解し合い、「分かり合える」と心を通い合わせたララァを、アムロは自分の手で殺めてしまったのです。
「取り返しのつかないことをしてしまった……」
アムロのセリフはあまりにも痛切でした。
その後も続くアムロとシャアの因縁
いくら見返しても、アムロとララァの運命が変わるわけではありません。それでも、ふたりの悲劇的シーンをどうしようもなく繰り返し観てしまうのです。そしてアムロとシャアの因縁は、『機動戦士Zガンダム』(テレビ朝日系)、さらには『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)へと続くことになります。
アムロたちのその後を知っているからこそ、アムロとララァの出会いと別れを描いた『めぐりあい宇宙編』をまた観てしまうのかもしれません。
ジオンの最終防衛線である「ア・バオア・クー」にて、連邦軍とジオン軍との最終戦の決着がつきます。アムロはボロボロになったガンダムから離脱し、「ホワイトベース」でともに戦ったブライトやミライたちのもとへと向かいます。
カツ、レツ、キッカの3人の子供たちが、アムロの声を聞いて誘導するシーンは、今でも目頭が熱くなります。『Zガンダム』でのカツのその後を知っているファンなら、なおさらでしょう。
一年戦争の終結後、ブライトとミライは結婚し、ハサウェイとチェーミンをもうけます。そして、ハサウェイの物語は『逆襲のシャア』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(2021年)、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』(2026年)へと引き継がれていきます。
結末を知っているから、また観たくなる。次の物語を知ったことで、過去が以前とは違って見えてくる。『めぐりあい宇宙編』が今なお繰り返し視聴されているのは、観るたびに新しい発見があるからではないでしょうか。
