「特に日光線は気をつけないと…」
栃木県警や東武鉄道は、作業員が退避していないのになぜ列車に「進入可」のサインが送られたのを中心に調べているもようだ。この状況にBさんも憤りを隠せない。
「おれも鉄道関係の仕事をやったから分かるけど、ちゃんと気を付けてくれなきゃだめだよ。線路のそばの仕事は、下り(列車)が行ったら上りがすぐ来るし、おっかないんだよ。
特に日光線は気をつけないとだめだ。おれは(東武の)鬼怒川線でも宇都宮線でも仕事をやったけど、この2つは単線だった。だけど日光線は複線だから電車も頻繁に来るので危ないんだよ。見張りがちゃんとしてなかったんだよ。ちゃんとしてたら事故なんか起きないよ…」
弟の死を知らされて丸一日以上が経って記者が会ったとき、Bさんはそれまで何も口にしていないといい、「食べられるわけないべ。頭おかしくなってんだから」と焦燥しきった様子だった。
弟とCさんとの3人の生活から突然一人取り残された兄。「生きていくほかねえべ。なにがなんでも死ぬわけにはいかねえから。まいった…」と、自分を奮い立たせる言葉と嘆きを何度も独りごちた。
「弟の魂がずっとそばにいて、『兄貴』『兄貴』って呼びかけているような気がしてるんだ」とも口にしたBさんに、どんな弟さんでしたか、と聞くと「最高だべ」とだけ口にし、目を真っ赤にして言葉を詰まらせた。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

