納豆菌最強伝説は本当?ナットウキナーゼの効果や乳酸菌との相性、販売中の納豆菌発酵食品のおすすめ

納豆菌がもたらす健康成分と効果




納豆菌がもたらす健康成分と効果

大豆が発酵して納豆になるときに、納豆菌が作り出してくれる健康成分がたくさんあります。また、納豆菌そのものが健康成分でもあるのです。ここでは、納豆菌がもたらしてくれるさまざまな成分の健康効果をご紹介しましょう。

納豆菌

納豆菌は胃酸に強いため、生きたまま腸にたどり着くことができます。腸に届いた納豆菌は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれるでしょう。それによって、便通がよくなることはもちろん、細菌やウイルスの働きを抑えて免疫力を高めたり、O-157やサルモネラ菌などを抑制する抗菌作用も発揮してくれるようです。

そのように、納豆菌に素晴らしい働きをしてもらうためには、納豆を毎日適量食べることが大切。善玉菌は腸内に1日程度しか定着しないため、継続的に納豆菌を取り入れて、善玉菌を減らさないようにしましょう。

ナットウキナーゼ

健康成分として有名な「ナットウキナーゼ」とは、納豆のネバネバにあるタンパク質分解酵素のことです。ナットウキナーゼには血栓症抑制効果が認められており、脳梗塞や心筋梗塞の予防に作用するといわれています。そのことから、成人病の予防効果も期待されています。

ビタミンK

ビタミンKは、カルシウムとタンパク質の結合を促し、骨を強くしてくれるだけではなく、骨からカルシウムの流出を抑えてくれる働きがあるとされています。また、ビタミンKには出血を抑制する効果もあるため、潰瘍などで粘膜から血が出た場合にも、出血を最小限に留めてくれる働きがあるようです。

ポリグルタミン酸

前述したナットウキナーゼは、これからご紹介するポリグルタミン酸に含まれている成分です。納豆のネバネバの主成分であるポリグルタミン酸は、老廃物の排泄を促し、デトックス効果をもたらしてくれるとされています。

また、皮膚に被膜を作ることで肌を保護しながら、肌細胞の活性化による保湿作用を高めてくれるそう。それにより、肌本来が持つ保湿機能が発揮される可能性も期待できます。

ポリアミン

大豆が発酵して納豆になる過程で増加する健康成分に「ポリアミン」があります。ポリアミンは、動脈硬化の元となる成分・LFA-1を抑えてくれるため、血管の若返り効果が期待できます。また、血管が若返ることで血流を促進、それにより免疫細胞も活性化することで、脂肪が燃焼されやすい・太りにくい体質に近づくとされているのです。ポリアミンとは、まさに、健康と長寿を支援するアンチエイジング成分といっても過言ではないかもしれません。

納豆菌と乳酸菌の相乗効果

納豆菌は酸への耐性が強いため、胃酸にも負けず腸まで生きたまま到達することができます。また、納豆菌と一緒に乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂ることで、納豆菌が善玉菌を増やし、悪玉菌や日和見菌を結果的に減らすことができるため、腸内環境が整います。

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納豆菌を培養した納豆の作り方

ここからは、お家でできる自家製納豆の作り方をご紹介します。市販の納豆をスターターにすることで、簡単に納豆菌が培養され、おいしい手作りの納豆ができます、ぜひお試しあれ!

ヨーグルトメーカーや納豆パックでできる納豆の作り方

ヨーグルトメーカーや納豆パックを使って、手軽に自家製納豆が出来上がります。

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週末などに気軽に挑戦できる、手作り納豆の簡単な方法をご紹介します。

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納豆パックで作る自家製納豆の作り方・レシピ




納豆パックで作る自家製納豆の作り方・レシピ

伏木先生に、実際に納豆を自宅で作る方法を教えていただきました。普段食べているあの納豆パックさえあれば、誰でも納豆を作ることができます。

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タイ、チェンマイの納豆「トナオ」の作り方・レシピ

タイの納豆「トナオ」を求めて、チェンマイのタン村を訪れた安田さん。藁(わら)ではなく、身近な葉で茹でた大豆を包んで作るというトナオについて、現地のトナオアーチャン(納豆先生)に教えてもらいました。

タイ、チェンマイの納豆「トナオ」前編:トナオとは何か?【諸国菌食紀行】




タイ、チェンマイの納豆「トナオ」前編:トナオとは何か?【諸国菌食紀行】

昨年の夏、タイの少数民族の村に10年以上通い、昔ながらの製法で作られている布製品の仕入れをしているOg(おぐ)さんから、お土産に丸くて薄い、せんべいの様なものをもらった。匂いを嗅ぐとほろ苦いチョコレートのような厚みのある香り。とどこか懐かしいような知っているような… 聞くとこれはタイの納豆の「トナオ」だという。

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タイ、チェンマイの納豆「トナオ」中編:トナオ料理を食べる【諸国菌食紀行】




タイ、チェンマイの納豆「トナオ」中編:トナオ料理を食べる【諸国菌食紀行】

カラリと晴れた青空の下、いよいよ待望の納豆料理教室が始まろうとしていた。タイでのトナオの食べ方は、日本の納豆のようにそのままご飯にかけて食べることはせず、スープやカレー、炒め物などに入れて旨味をつける役割が多いと聞いていたので 、一体どんな風に使っていくのか、何を合わせるのか、ずっと楽しみで仕方がなかった。

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タイ、チェンマイの納豆「トナオ」後編:トナオを作る・料理する【諸国菌食紀行】




タイ、チェンマイの納豆「トナオ」後編:トナオを作る・料理する【諸国菌食紀行】

近くに生えてる植物からできるタイの納豆「トナオ」の存在は大きな衝撃だったが、それ以上に、トナオにスパイスや魚醤を合わせたり、乾燥させて保存し、旨みとしてスープに使ったりと、多様なトナオ料理の数々に、驚きと発見が盛りだくさん。日本の納豆では見かけない調理法や使い方に感心した。せっかくトナオ料理を教わったので、今回は旅ではなく、教わったり、食べたトナオ料理を日本で再び作って食べる『回想菌食食堂』にしたい。

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