置き場所

鉢植えは、置き場所を移動できるのが大きなメリット。そのメリットを生かすために、夏の鉢植えに適した置き場所を確認しましょう。

暑さや直射日光に強い植物以外の鉢植えは、樹木の下や軒下など、半日陰で風通しのよい、涼しい場所に移動します。夏の強い日差しを浴びていると、葉焼けや夏バテの原因となることもあるので、朝の短い時間、日が当たる場所などに移動し、西日は避けましょう。地植えや大きな鉢で移動ができない場合、日よけや夏に強い植物を利用して日陰をつくってやるとよいでしょう。

また、置き場所の温度も要チェック。植木鉢をベランダの床などに直接置くと、鉢に熱が伝わり、植物を傷める原因になりかねません。鉢台やすのこ、レンガなどを利用して鉢を持ち上げ、床に直接触れないようにしましょう。鉢カバーなどで、直射日光を防ぎ、鉢内の温度が上がらないようにするのも効果的です。エアコンの室外機近くは熱風が噴き出すため、植物は置かないようにしましょう。

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蒸れ対策

高温多湿の日本では、梅雨から夏にかけて、蒸れが大きな問題となります。風の通る場所に置くとともに、植物自体も不要な枝葉を整理して、すっきりと風通しよく育てます。花がらは、そのままにしておくと見た目が悪いだけでなく、蒸れの原因にもなり、またタネをつくって株の体力を奪うので、こまめに取り除きましょう。また、ラベンダーなどは梅雨前に収穫を兼ねて切り戻しをすると、夏越しできる可能性が高まります。秋以降の生育にもつながるため、茂りすぎたものは軽く切り戻しておきましょう。ただし、切り戻しは植物に負担をかける行為でもあるので、それぞれの植物に合わせて行います。