肥料の量

夏の鉢では、肥料も気をつけたいポイント。夏に旺盛に生育する植物もありますが、多くは暑さで生育が鈍ります。そのような時に、鉢内に多く肥料があると、植物への負担になります。夏は肥料は控えめにしましょう。ただし、夏に花を咲かせるものや旺盛に生育するものなどは、肥料が切れると花が止まってしまったり、生育に影響が出ることもあるので、植物に合わせて与えます。

これらの基本対策のほかに、鉢にマルチングをするのも一手。防寒対策に有効なマルチングは、直射日光を遮るので、実は暑さ対策にも有効です。土の温度上昇を防ぐための夏のマルチングは、バークやワラなど通気性のよい素材を用いましょう。マルチングには、泥の跳ね上がりを防ぎ、病気の発生を抑える効果もあります。このほか、植え込む用土を、あらかじめ通気性、水はけのよいものにしておくことも、夏越しのために有効です。

外に出て行うガーデニングは、短い時間でもガーデナーにとっては大変な作業。暑い日には無理をせず、涼しくなってから行いましょう。

夏の留守中の鉢植え管理方法については、『植物を気にせず旅行に行こう! 留守中の鉢植えの水管理アイデア』をお読みください。

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文/3and garden

ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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