街の景観にも緑を提供するソフトな境界線の作り方

街の景観にも緑を提供するソフトな境界線の作り方

庭は一角だけを白い塀で囲い、それより向こうはウリン材の造作手すりで囲まれています。道路よりも敷地のほうを50cmほど高くし、手すり沿いは芝生を張った法面に。塀などの壁の目隠しと違って、圧迫感のない自然なイメージで、街の景観にも緑を提供する最適な方法です。

手すり沿いの中ほどに白い花のアナベルが咲いていました。アナベルはアジサイの園芸品種で、咲き始めは薄いライムグリーンで、満開になると真っ白になります。一般のアジサイは花が咲き終わった後、7月ごろまでに剪定をしておかないと、その後は花の芽がでてくるので、芽が出始めてから剪定をしてしまうと翌年は花が咲かなくなってしまいます。一方、アナベルは冬の剪定でも翌年の初夏には、しっかり花を咲かせるので、園芸が苦手な方でも育てやすく人気があります。

庭のある部分にアナベルを植えるのも、白花がワンポイントになり、可愛らしい雰囲気を出してくれそうですね。また、将来的には1株で幅・高さともに1mほどに育つので、他の木々とともに目隠しとしても活躍してくれるでしょう。

アナベル

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まとめ

まとめ

ウッドデッキ、レンガテラス、エディブルガーデン、BBQ炉などアウトドアライフが充実するアイテムが満載で、楽しい生活シーンが想像できる庭でした。

ぜひ皆さんもこの庭のさまざまな工夫を参考にして、自分流のアウトドアライフの楽しみ方を追求してみましょう。

設計施工:

株式会社 緑と暮らしの庭設計 通称:sora-niwa+(そらにわ)

Credit

松下高弘先生

文&イラスト/松下高弘(まつしたたかひろ)

長野県飯田市生まれ。元東京デザイン専門学校講師。株式会社タカショー発行の『エクステリア&ガーデンテキストブック』監修。ガーデンセラピーコーディネーター1級所持。建築・エクステリアの企画事務所「エムデザインファクトリー」を主宰し、大手ハウスメーカーやエクステリア業のセミナー企画、講師を行う。

2007年出版の『エクステリアの色とデザイン(グリーン情報)』の改訂版として、新刊『住宅+エクステリア&ガーデンの色とデザイン』が大好評販売中! 色の知識、住宅デザイン様式に合わせたエクステリア&ガーデンデザインとカラーコーディネート、プレゼンシートのレイアウト案など、多岐に渡る充実の内容! 書籍詳細はグリーン情報ホームページから。

著書

『住宅エクステリアのパース・スケッチ・イラストが上達する本』彰国社

『気持ちをつかむ住宅インテリアパース・スケッチ力でプレゼンに差をつける』彰国社

『住宅+エクステリア&ガーデンの色とデザイン』グリーン情報 など他多数

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