主食がわりに食べられて血糖コントロールに便利

よく知られているとおり、キャベツにはカリウムが豊富なうえ、ビタミンKや、胃腸の粘膜を保護する働きがあるとされるビタミンU(別名キャベジン)も摂取できます。カルシウムも豊富なので、乳製品が苦手なかたに、骨粗鬆症の予防としてお勧めです。

腸内環境を整える、食物繊維の効能も見逃せません。ただし、食物繊維をとり過ぎると、おなかが張ったり便がゆるくなったりすることがあるので、適量を心掛けましょう。

私自身も、ザワークラウトに限らず、日ごろからキャベツをよく食べます。私は、妊娠を期に妊娠糖尿病を発症し、出産してからも血糖のコントロールのために、糖質制限を続けています。家族にはパンや麺類など炭水化物を用意しますが、私は炭水化物をキャベツでおき換えることが多いのです。

生で食べるときは、ドイツで「とんがりキャベツ」と呼ばれる品種をよく利用します。というのも、ドイツの一般的なキャベツは、葉がかた過ぎて生では食べにくいのです。とんがりキャベツは、その名のとおりとがった形をしたキャベツで、葉が比較的やわらかく、日本のキャベツに近い食感です。

大量のせん切りキャベツに、炒めた肉を肉汁ごとのせて、温サラダのようにして食べたり、主食がわりに、生のまま食べたりもしています。生のキャベツは、かさがあって、満腹感を与えてくれます。私のように血糖コントロールをしたいかたにも、キャベツはお勧めできる食材といってよいでしょう。

皆さんも、ザワークラウトを始め、キャベツを上手に使って、おいしく健康によい食事を心掛けてください。

この記事は『壮快』2022年6月号に掲載されています。

画像参照:https://www.makino-g.jp/book/b604697.html