中学受験にかかる塾代はいくら?費用に差が出る塾に通うポイント解説

中学受験にあたり、塾に通うとなると高額な塾代がかかります。この記事では学年別の塾代や塾に通わせる上で費用に差が出るポイントを解説します。私立中学校の学費の相場や利用できる制度など、中学受験にまつわるお金の話も参考にしてみてください。

塾に通わせる時のポイント

塾に通わせる時、どんな塾がいいのか、いつからどのぐらい通わせればいいのかなど迷うことも多いでしょう。
ここからは、塾について気になるポイントを4つご紹介します。塾に通う上での費用にも大きく影響するので、参考にしてみてください。

何年生から通わせる?

中学受験の本格的な対策が始まるのは小学5年生からです。
しかし、多くの進学塾では小学校3年生の2月から中学受験に向けたカリキュラムがスタートします。これは1年後の本格的な受験対策に向けて、基礎学力や学習姿勢を身に付けるための助走期間です。

そのため、中学受験を希望する上で出遅れないためには、小学校4年生から塾に通い始めるよう検討しましょう。

週に何回通わせる?

株式会社インタースペースが発表した「小学生・中学生の塾通い」に関する実態調査によると、通塾頻度は、最も多いのが週2回で47.0%、次いで週3回が23.2%という結果が得られました。
中学生の場合、しっかり子供が勉強に取り組めるよう、週2〜3回は塾に通わせている人が多いようです。

【参照】株式会社インタースペース:「小学生・中学生の塾通い」に関する実態調査 詳しくはこちら

大手の塾が安心?

実績豊富な大手塾は難関校に合格するためのカリキュラムが整っており、受験に関する情報も多く得られます。反面、カリキュラムが固定されるため、個人に合わせた学習指導が行いにくく、中にはペースに付いていけない子もいます。

難関校を目指すなら大手塾が適していますが、中堅私立志望なら地域密着型の塾や個別指導塾などの方が適する場合もあります。
地域密着型の塾としては、関東圏では受験に特化したオリジナル教材が評判の「中学受験グノーブル」、比較的抑えめの学費が魅力的な神奈川の「啓明館」、関西圏では難関校への高い合格実績を誇る「希学園」などがおすすめです。
体験入塾なども活用しながら、子供の適性に合った塾を選びましょう。

オンラインの塾って大丈夫?

最近はコロナ禍の影響もあり、オンラインの塾も増えています。パソコンやタブレットを用いて、オンラインツール上でリアルタイムに学習指導を行うところが多いです。中には、動画配信と課題の添削指導を組み合わせているところもあります。

オンライン塾のメリットは、授業料が通塾より安く済むことや、全国どこからでも受講が可能という点です。近年は大手塾もオンライン指導に参入しており、指導を受けたい塾や講師の授業がどこに住んでいても受講可能です。

ただ、マンツーマン形式になりやすいため、他の塾生と切磋琢磨しづらく、モチベーションを維持しにくいなどのデメリットもあります。費用や子供の希望も踏まえて、子供に合った学習スタイルを選びましょう。

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中学校から私立に通わせるといくらかかる?

文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」によると、私立中学校に通う場合、年間でかかる費用は約140万円です。
たいていの私立校は中高一貫教育なので、高校も私立校に通うことが想定されます。私立高校の年間の費用は約100万円のため、中学校3年間で約420万円、高校3年間で約300万円。

中学校から私立に通わせるとなると、6年間で約720万円が必要です。
さらに、交通費や習い事、課外活動費や寄付金なども含めると、実際にはそれ以上の費用がかかるでしょう。

【参照】文部科学省:「平成30年度子供の学習費調査」 詳しくはこちら

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