【シーン別】お会計のマナーを徹底解説!会食とプライベートの飲み会などシチュエーション別に紹介

この記事では、押さえておきたいお会計のマナーをシチュエーションごとに紹介します。上司との食事や会食、デート、合コンなど、お会計時の振る舞い方は難しいものです。ご馳走してもらうのか、割り勘にするのかなど迷ってしまう場面もあることでしょう。お会計について疑問や不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

基本的なお会計のマナー

シチュエーションごとのお会計について確認する前に、まずはお会計の基本的なマナーを確認してみましょう。

レジ会計はスムーズに行う

レジでのお会計は、もたもたせずスムーズに行いたいものです。レジ前で時間をかけていると、ほかのお客様や飲食店の迷惑になりかねません。そのためにも、割り勘をする場合は席で計算を済ませておく、人数が多いときは幹事がまとめて払うなどの配慮をしましょう。

お金は丁寧に支払う

支払い時には、お金を投げるような払い方をしてはいけません。支払うというのはサービスに対する対価であるため、お店やスタッフへの感謝の気持ちを込めて丁寧に行いましょう。「ごちそうさま」「ありがとう」などお礼の言葉を添えられると、相手も自分も気持ちよくお会計を済ませることができます。

金額に合わせた支払い方をする

小銭ばかりを使用して高額な支払いをする、また少額なのに紙幣で支払うのもよいお会計の仕方とはいえません。金額に合った支払いをするよう心がけましょう。これは、お会計をスムーズに済ませることにもつながります。ただし割り勘などでどうしても小銭になってしまう場合は数えやすいよう小銭ごとにまとめる、また持ち合わせがなく少額を紙幣で払うときは、「すみませんが、持ち合わせがないので」などと一言添えましょう。

ご馳走してもらった相手に気遣いを見せる

相手にご馳走してもらう場合は、最初から受け入れるのではなく、財布を取り出す、値段を聞くなど最低でも一度は支払う姿勢をみせるのがマナーです。ご馳走になった場合には、三度お礼を述べるとよいといわれています。①その場でのお礼、②帰ってからメールなどでお礼、③次に会った時にお礼の三度です。

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お会計のマナー【ビジネス編】

ここでは、ビジネスに関わるお会計のマナーについてシーン別に確認してみましょう。

上司や先輩との個人的な飲食

職場の上司や先輩と食事に行く場合は、ご馳走になることが多いものです。その場合でも伝票を受け取るのは目下の人の役割です。上述したように、自分にも支払う気持ちがある姿勢を見せることが大切です。しかし、割り勘などを提案するとかえって失礼に当たることもあります。上司の顔を立てるという意味でも、一度支払う意思を伝えたあとは相手の好意に甘えてご馳走してもらうのがよいでしょう。

またマナー上は、上司が上座に座り、先に店を出ることになっています。支払いを終えて店の外に出るときは、目上の人が先、自分は後、というのがマナーです。支払いを別々に行う場合は、目上の人が先に払う、というビジネスマナーを覚えておけば問題ないでしょう。しかし、店を出る順番や座る位置については、その場に応じた対応をしてください。とくにレジ前が狭い場合や店内が混んでいる場合は、先に外に出て待っていても問題ありません。

NGマナーとしては、会計時に手元を見てしまう、翌日大勢の前でお礼を伝える、などがあります。会計時に手元を見ないようにするのは、相手の財布の中を見てしまわないようにするためです。また大勢の前でお礼を言うと、ほかの社員が「私は連れて行ってもらっていない」とトラブルになる恐れもあるため、相手が席を立ったときなどに伝えるとよいでしょう。

社内の大きな食事会・飲み会

社内の食事会・飲み会で幹事になった場合は、全員からお金を徴収して滞りなく支払いをしなければなりません。レジ前での徴収は避け、テーブルかお店に来る前に徴収し、あらかじめ用意しておきましょう。金額は細かすぎるとかえって集めるのが面倒なので、1,000円単位など徴収しやすい額を提示し、あとからおつりを返すようにします。

さらに、会計後は必ず領収書(レシート)をもらうようにしましょう。会社で主催する食事会や飲み会の場合、経理上の処理が必要になるためです。また、会社主催でない場合でも、後日の思わぬトラブルを避けるためにも、領収書は忘れずにもらいましょう。

お会計時のマナーとして、基本的には徴収した現金で支払うようにします。クレジットカードを使ってしまうとポイントが還元されるので、よく思わない人もいます。会社の雰囲気にもよりますが、現金で支払う方が安心です。

取引先との会食

取引先との会食の際は、必ず会社の規則や上司の意向を確認しましょう。会社の規則によっては、ご馳走になってはいけないと明示されていることもあります。接待で自分の会社が費用を負担する場合は、請求書会計にするのがよいでしょう。取引先に支払いをさせてしまわないよう、お店側にお願いして先に会計を済ませたり、予約時にお願いしておいたりするなど、段取りを組んでおくことが大切です。