祝儀や香典でお金を包むときのお金の向きはどっち?マナーも解説!

この記事では、御祝儀や御香典でお金を包む際のマナーについて解説します。結婚式や葬儀に参列する際に準備する御祝儀や御香典。いざお金を入れるときになって「お金の向きは?」などと、思わず悩んでしまった方も多いことでしょう。式に参列する予定があるという方はぜひ参考にしてみてください。

祝儀と香典で異なる場合も!お金の向き以外のマナー

ここまで御祝儀や御香典でのお金の入れ方について説明してきました。その他に併せて覚えておきたいマナーがいくつかあるので紹介します。
御祝儀と御香典で根本から異なるマナーもありますので、両方覚えておくといいでしょう。

新札を用意するか否か

地方や慣習、考え方によって差がありますが、御祝儀の場合は新札、御香典の場合は古いお札(旧札)を用意するのが一般的です。
御祝儀は「新たに二人の門出を祝う意味で新しいお札」。御香典で新札を用いると「まるで不幸を予見していたよう」と受け取られるため、古いお札を用います。
いくら古いといっても、ぼろぼろのお札やすり切れたお札が良いという訳ではなく、あくまで常識の範囲内で旧札を用意するようにしてください。
万が一、新札しか用意できないということであれば、中袋に入れる前に一度半分に折るなどして折り目を付けてから入れるようにしましょう。
ちなみに周年ごとの法事・法要の場合は故人が亡くなってから日が経っていることもあり、「ご遺族の新たな旅立ち」の意味合いを込め、御香典に新札を包む方も増えてきています。
もちろん、お葬式では古いお札を用いるのが無難ですが、親類など自分に近しい方の法事であれば、相手方の気持ちをよく汲み取り、ご家族と話し合ったうえで新札を用意しても差し支えありません。

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入れる金額

御祝儀、御香典ともに対象が家族や友人、知人によって相場が決まってきますが、入れる金額に関して縁起の悪い数字は避けた方が良いとされています。
御祝儀の場合は「4、6」など偶数の割り切れる数字は「割れる、別れ」を連想させ、御香典の場合は「4、9」は「死や苦しみ」を連想させるためご法度です。
宗派、宗教によっても不吉とされる数字が違う場合もあるため悩ましいところですが、一般的に縁起が悪いとされる「4、6、9」が付く金額は避けるようにしましょう。

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まとめ

御祝儀や御香典にお金を入れる際の方法について解説しました。また、それ以外にもさまざまなマナーがあることがお分かりいただけたと思います。
中袋などにお金を入れる際は、表や裏、お札を入れる方向に気を配り、お札を揃えるように意識しましょう。同時に結婚式、葬儀や法要など各種式に合わせた正しいマナーを実践できることが望ましいです。
細かいマナーではありますが、結婚式で新郎新婦を祝う気持ち、葬儀や法要で故人を偲ぶ気持ちを表す方法として各種マナーが存在します。
逆を言えば、お札の向き一つ間違えるだけで台無しになってしまう可能性もあるので、「たかがマナー、されどマナー」と考え、万感の気持ちを込めたうえで御祝儀や御香典を準備するようにしましょう。

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市川裕子

マナーアドバイザー上級、硬筆書写検定3級、毛筆書写検定2級、収納アドバイザー1級、秘書検定2級など。
出版社や人材サービス会社での業務を経験。秘書業務経験よりビジネスマナーを習得。資格・スキルを活かし収納アドバイザーとして実務、講師として活動。