最適な治療法を判断してくれるクリニックを選ぶのが大切



――「手の血管が気になる……」というときは、どういった診療科目の病院を受診すればいいのでしょうか?

佟先生 この質問には、ひと言ではなかなかお答えしにくいんです。というのも、ハンドベインの治療は欧米では広く普及しているのですが、日本ではまだあまり知られていないんですね。ハンドベインを治療するクリニック自体もあまりないのが現状です。

――ハンドベインを治療できる病院を探すためのコツを教えてください。

佟先生 インターネットで「ハンドベイン」と検索をするとたくさんのクリニックがヒットします。ハンドベインには注射による「硬化療法」と「レーザー治療」の2つの治療法があります。ハンドベイン治療をうたっているクリニックの中には硬化治療のみをおこなっているところもありますが、両方の治療が可能で、かつ、手の状態を診て最適な治療法を判断してくれるところを受診してもらいたいですね。

取材・文/熊谷あづさ(50歳)
ライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。

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著者/監修/佟 暁寧 先生
とう ぎょうねい。大阪静脈瘤クリニック院長。2010年9月清華大学第一附属病院心臓血管外科医員、2011年9月清華大学大学院心臓血管外科専攻博士課程、2018年4月大阪大学医学部附属病院心臓血管外科などを経て2019年4月伏見静脈瘤クリニック入職。2021年7月現クリニック入職。下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医。Instagram:@zetith.tong