目の下のたるみ予防法は?



頭皮からマッサージする

加齢が原因とはいえ、目の下のたるみを予防できるのであれば予防しておきたいもの。自宅で簡単にできるようなことはあるのでしょうか?

「眼窩脂肪の突出や、下眼窩脂肪の萎縮を食い止めることはできません。

しかし、皮膚の老化や骨の変化に対してアプローチすることはできます。

バランスの取れた食事や適度な運動など生活習慣を整えることは、目の下だけではなく、全身の皮膚や骨の健康を維持することにつながります。

皮膚の老化を予防するのであれば、コラーゲンやビタミンCなどを補うスキンケア用品や化粧品を選ぶことや日焼け止めを塗ることは有効だと言えます」(中村先生)

セルフマッサージのようなものは効果がないのでしょうか?

「効果がないというわけではありません。

朝起きたときにむくんでいると感じることはありませんか? 目の周りの血液循環や見た目をスッキリさせるのに、むくみを取るということはとてもいいことです。

まず、親指で後頭部の筋肉を全体的にほぐし、手のひらを使って側頭部の筋肉、前頭部の筋肉をもみほぐします。

次に、目を開けた状態でまゆ毛の中央を人差し指で引き上げます。その状態でゆっくりと目を閉じたり開いたりして上まぶたを上げ下げします。

そしてキツネ目になるよう、目尻を人差し指で斜め上に引き上げ、ゆっくりと下まぶたを上げます。ギューッと目を閉じたら、指を離すと同時にパチッと目を開きます。

これは眼輪筋などの目元のストレッチでもありますが、口の周りなど顔の印象をパッと変えてくれますよ」(中村先生)

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まとめ

加齢による皮膚や骨の変化によって起こってしまうという目の下のたるみ。たるみの予防をしていると、目元だけではなく皮膚や骨の健康にもいいことがあるのだとか。目元の印象だけではなく、全体の印象が若くなるとうれしいものですよね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※妊娠中はホルモンバランスの影響で皮膚が敏感になり、肌トラブルが起こりやすい状態になっています。また、体の変化も激しい期間なので治療は控えましょう。

著者/監修/中村 光伸先生
光伸メディカルクリニック院長。医学博士。整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。