視力と度数を表す単位とは?違いと関係性を理解して正しくメガネを選ぼう

視力と度数の関係性

自分の視力から度数がわかれば、メガネやコンタクトを選ぶのが楽になりそうですよね。しかし視力と度数は関連があるものの、片方からもう片方を導き出せるわけではありません。ここでは視力と度数の関係について詳しく解説します。

同じ視力でも人によって度数は変わる

大まかに言えば、視力が悪いほど度数が強くなる場合が多いです。しかし、度数=視力のように簡単に導き出すことはできません。視力や見え方の違いの他に度数に影響するのが、人それぞれ異なる目の構造です。

人の目は、黒目を覆う角膜や水晶体などを光が透過し、目の奥にある網膜に像を投影する形でモノを視認します。視力が悪いと、この投影された像がぼやけ、ピント(焦点)がずれている状態になります。本来ピントが合うべき位置と、視力の悪化により現在ピントが合ってしまっている位置の距離によって、度数は計算されます。

度数を計算する時の条件(水晶体の大きさや網膜までの距離など目の構造)は人それぞれ異なるため、同じ度数でも視力が同じとは限らず、反対に同じ視力でも同じ度数にはなりません。例えば視力が0.7の時、近視か遠視かでプラスマイナスが違い、ピントのずれ方で度数も変わります。

度数から視力、その反対も導き出せない

度数から視力、その反対に視力から度数を導き出すことはできません。視力だけでメガネやコンタクトを購入することできないため、メガネ専門店などでしっかりと適切な度数を導き出してもらいましょう。

両眼視検査や完全矯正値チェックを行っているメガネ専門店なら、自分に合った見え方の眼鏡を作ることができます。完全矯正値チェックで分かることとは、最も視力が引き上げられる矯正レンズの度数です。

視力測定は何のため?測定を受ける意義や目的とは – Aigan STYLE(メガネ・めがね)

メガネを作るうえで避けては通れないのが視力測定。目の状態を把握するには必要ですが、「時間もかかるしパスしたい」と感じている人は多いでしょう。視力測定を行うことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、視力測定の意義や目的、手順を紹介。視力測定に疑問を感じている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

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今のメガネやコンタクトを見直そう

視力も度数も生活の中で変化していく可能性のあるもの。一度メガネやコンタクトを購入したらそれでOKではなく、定期的な見直しが大切です。ここでは度数が合っていないメガネやコンタクトを使用した時に起こりうること、メガネや度数が適正かどうかをチェックする方法を紹介します。

度数があっていないと起きること

不適正な度数のメガネを使用すると、疲れ目などの目の症状、頭痛などの体の異常を引き起こす場合があります。

さらに度数が合っていないメガネやコンタクトを継続して使うと、目のピントが合いづらくなり、結果として近視が進む可能性があります。

メガネが適正かどうかチェックする方法

今のメガネが適正かは、大きくわけて次の3点からチェックします。

1.加齢による見え方の変化:視線を遠くから近くに移した時などにピントが合いづらいなど
2.メガネの使用上の問題:ずれおちる、耳や頭が痛いなど
3.見え方や体の違和感:モノがぶれて見えるなど

まず、ピントが合いづらい、明るさによって物の見え方が大きく変わるなど、加齢による見え方の変化について思い浮かぶ場合は、老眼鏡が必要な可能性があります。

鼻あての跡が残りやすかったり、メガネがずれ落ちたりするなどメガネの使用上の問題について思い浮かぶ人は、正しいフィッティングを行うことをおすすめします。専門店でのメンテナンスが必要です。

数字の読み間違いが多い、目を細めて見ているなどが思い浮かべば、乱視の有無など再度の視力チェックや、病気など目の健康状態の確認を実施したほうが良いでしょう。