ヴィーニョヴェルデに合う料理
フレッシュな飲み口と爽やかな微発泡が特徴のヴィーニョヴェルデは、さまざまな料理とのペアリングが楽しめます。ポイントは「魚介類、和食、エスニック」です。以下でヴィーニョヴェルデに合わせたい具体的な料理を紹介します。
ヴィーニョヴェルデ×魚介類
ヴィーニョヴェルデが造られるミーニョ地方は、ポルトガルの北西部。漁業が盛んな海岸沿いに多くの栽培地があります。現地ではタコやイカを使った前菜や海老の塩焼き、白身魚のカルパッチョなどとよく楽しまれています。
また、海老や貝を使ったセビーチェ(魚介類のマリネ)や、レモンやライムを搾った柑橘類をアクセントにした料理との相性は抜群です。フィッシュアンドチップスなどの揚げ物にもおすすめです。
ヴィーニョヴェルデ×和食
ヴィーニョヴェルデはクセがなくさっぱりとした飲み口なので、和食との相性も良いです。塩でいただく寿司やかっぱ巻き、天ぷら、焼き鳥にもよく合います。また、ヴィーニョヴェルデの中にはわずかに塩味のニュアンスが感じられるワインもあり、白身魚の塩焼きや鶏肉を使った塩レモン鍋などとのペアリングも良いでしょう。
ヴィーニョヴェルデ×エスニック料理
ヴィーニョヴェルデのロゼやほのかな甘味ときれいな酸があるタイプの白は、タイ料理やベトナム料理といったアジア系の料理との相性も良いです。海老の生春巻き、フランスパンで挟んだバインミー、レモンをかけていただくカオマンガイともよく合います。
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【ソムリエ厳選】おすすめのヴィーニョヴェルデ3選
ヴィーニョヴェルデはどうしても「微発泡、白、辛口、軽め」といったイメージがあり、画一的な味わいだと思われがちです。でも実はヴィーニョヴェルデといえど種類もさまざま。
そこで今回は
- ピクニックランチに最適な、爽やかな味わいのヴィーニョヴェルデ
- デイリーに楽しめる、晩酌に最適なヴィーニョヴェルデ・ロゼ
- イメージが変わる、長期熟成型のリッチな味わいのヴィーニョヴェルデ
とそれぞれ全く違った個性のあるヴィーニョヴェルデをソムリエが厳選して紹介します。
昼飲みにはこれ!飲みきりサイズが嬉しい爽やかなヴィーニョヴェルデ
可愛らしい猫のエチケットが印象的。レモンや青リンゴのような爽やかなニュアンスがあり、フレッシュな酸が食欲をそそります。1缶250mlの飲みきりサイズなので、ずばり晴れた日にテラスや景色の良い公園で飲みたい1本です。
筆者はよくピクニックに持参するのですが、コッペパンにツナきゅうりを挟んだり、エビとブロッコリーのマリネを合わせたりします。ポイントは「魚介+緑の野菜」を組み合わせること!グラスに氷を入れたり、レモンやライムを差して即席サングリア風にしたりして楽しむのもおすすめです。
チャーミングな色味が◎!ヴィーニョヴェルデの万能ロゼ
筆者が毎年夏になるとまとめ買いをするヴィーニョヴェルデのロゼワイン。心地よい微発泡で辛口の仕上がりですが、ベリー系のアロマとほのかに残る甘酸っぱいニュアンスのバランスがとれた1本です。
サーモンのカナッペ、生ハムなどの定番おつまみのほか、ローストチキン、豚肉の冷しゃぶといったお肉料理との相性は抜群。そのほか、餃子や唐揚げといったオイリーな料理にも合わせやすく、デイリーに楽しめる万能ロゼワインです。
スーパーでの取扱いもあり、良心的な価格も嬉しいポイント。
早飲みだけじゃない!長期熟成型のアロマティックなヴィーニョヴェルデ
「ヴィーニョヴェルデ=早飲み」という定説をくつがえすようなアロマティックかつふくよかな味わいを持つヴィーニョヴェルデです。透き通ったゴールドイエローの色調で、アルコール度数は13.5%。ヴィーニョヴェルデらしいフレッシュさや発泡感はなく、むしろ高級感のあるリッチな飲み口に驚きます。
こちらは冷蔵庫で冷やした後、15~30分ほど置いて少し温度が上がったくらい(10〜12度前後)でいただくのがおすすめ。サーモンのムニエルや、パエリア、バターを使った白身魚のソテーなどと相性が良いです。
「微発泡でフレッシュなヴィーニョヴェルデ」から一歩踏み出した、より玄人向けな1本です。近年はこういった微発泡でないリッチな味わいのヴィーニョヴェルデも出ているので、ぜひ一度試してみてください。