水道橋駅から徒歩5分程度、朝も昼もおやつタイムもずっと愛され続けられる人気店「DIXANS 水道橋」があります。OPEN当初から変わらない装いと、オープン後に誕生した極上の厚切りトースト。その美味しさの秘密を今回は取材してきました。

まるで洞窟のような空間と抜け感

店名の“ディゾン”はフランス語で”10年”の意。武蔵小山の「patisserie de bon coeur(パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ)」さんの10周年を記念して、ケーキをいただけるカフェとして2015年にオープンしました。

そのため、店内ではカフェでありながらも「patisserie de bon coeur(パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ)」のこだわりのケーキがズラリと並んでいて、テイクアウトはもちろん、中で食べることができます。

神保町・水道橋という立地柄まわりは学校や働く方々が多いことから、オープン以来朝からお客さんがひっきりなしに訪れる人気店。大きな特徴はやはり、このアンティークな空間。

エントランスから席までの抜け感、そして奥には中庭が見える設計は、特別感があり写真を撮りに来る若いお客さんも多い。取材時には、エントランス付近で自撮りをするお客さんも。

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定番は黒糖の厚切りトースト。染み込んだバターにウットリ

このお店で欠かせないメニューがあります。それはトースト。今年で9年目を迎える「DIXANS 水道橋」。開業当初はなかったトーストが誕生したのは、とある黒糖トーストとの出会い。どの時間帯でも人気があるメニューはどんなものがいいか、そう思い悩んでいる時に出会ったのが吉祥寺で食べた黒糖のトーストなんだとか。

当時は卸しで入荷していましたが、現在は「patisserie de bon coeur(パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ)」のシェフと一緒に開発。大きなこだわりはこの高さ。見栄えはもちろんのこと、半分カットすると、耳を落とさずに全員同じ状態でパンを提供できる設計を思いついたんだそう。

また下にパンの耳があることからバターがちょうどよく染み込んで止まってくれるのもポイント。

たっぷりバターが自慢だそうで、焼く前のバターの量は凄いんだとか。“これ食べたいな”を実現したのがこのトースト。日本人の朝食としてもなじみのあるトーストに美味しさを追求しています。黒糖のやさしい香りとバターの塩味が合わさり、この分厚さなのにあっという間に完食できてしまう美味しさ。季節でバナナがのったり、変わるんだとか。

そしてスイーツにも注目。「patisserie de bon coeur(パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ)」でも人気の山の形をしたモンブランは、一度は食べるべきケーキ。フランス産の栗を贅沢に使用し、ラム酒を強めに利かせた塩気のあるクリーム、クリームとサクサクのタルトの間にはほのかな酸味のカシスジャムがたまりません。