ソルトコーディネーター青山志穂さん監修、免疫力を高める塩レシピ

「減塩=健康」ではなく、健康維持のためには「適塩」生活が大切だと提唱するソルトコーディネーターの青山志穂さん。多忙な生活から体調を崩し移住した沖縄で塩に出会い、良質な塩を適量摂取することで、低体温からくる体調不良が改善されたのだそう。
書籍『免疫力を高める塩レシピ』(あさ出版)より、酷暑の夏を経てミネラル不足に陥り疲れた体を元気にしてくれる「塩レシピ」をご紹介!

人間の体に「塩」は必要不可欠

「地球上に初めて生命が誕生したのは海の中で、当時の海水の塩分濃度は約1%だったそう。私たち人間の身体の塩分濃度は約0.9%。体内で太古の海が再現されているというわけです」


一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂さん

そう教えてくれたのは、ソルトコーディネーターの青山志穂さん。代謝を繰り返して生命活動を維持している私たち人間の体には酵素が必要不可欠で、その酵素が円滑に働くためにはミネラルが欠かせないのだそう。

「ミネラルは体内に留めておくことができずに排出されてしまうので、意識してミネラルを摂り入れていかないと体内の海(塩分濃度)を正常に保つことができなくなり、様々な不調の原因となります。私たちがミネラルを吸収するうえで、とても効率的なのが良質の塩なのです」

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パラパラ塩遣いで美味しい「適塩」生活を

人それぞれ味覚や必要としているミネラルの度合いが違うため、料理全体にしっかり塩味をつけるのではなく、できるだけ無塩で調理して、食べる直前に各自で塩をかける「パラパラ塩遣い」を推奨している青山さん。

「人間の舌はよく出来ていて、体が必要としている以上の塩分を味わうと『しょっぱい』と感じます。自分の舌で『美味しい』と感じられる塩分がその人の『適塩』なのです。今は様々な種類の塩があるので、食卓に数種類の塩を常備しておいて、食べるときにそれぞれが、必要な量を指でつまんで、パラパラと少しずつ料理にかけるスタイルをお勧めします。舌に直接塩が触れるので塩分を感じやすく、過度に塩を使うことを防げますよ」

次のページでは、「パラパラ塩遣い」にぴったりの簡単レシピを紹介する。

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