控除が適用となる申告を忘れていた


住宅ローン
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住宅ローンなど、控除の対象となっているのに申告の書類を出し忘れてしまったというのもよくあるケース。住宅ローン控除は入居から最大13年間控除を受けられ、節税効果も高い制度の1つです。忘れていた場合は書類を揃えてぜひ修正を行いましょう。

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年末調整完了後に間違いに気づいたら


驚く人
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もし、年末調整が終わってしまった後に間違いに気づいた場合、源泉徴収票発行前である、翌年1月31日以前とその後とで対応が異なります。

原則、翌年1月31日までは会社で修正が可能

原則として、翌年1月31日までなら、会社側で修正が可能です。しかし、会社側での計算・書類・税金の変更が必要になってしまうため、間違いに気づいたらできるだけ早めに担当者へ相談しましょう。

またそれぞれのケース別の訂正方法は以下の通りです。

扶養家族が増えた
扶養控除申告書の該当する箇所に二重線を引き、訂正印を押印して修正内容を記入します。

配偶者または本人の年収が大きく変わった
「給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」を再申告、もしくは訂正して提出します。配偶者の年収が変更になった場合、収入の証明となるものが必要です。

保険料控除などを出し忘れていた
保険料控除証明書を追加で提出します。控除額の記入忘れの場合は「給与所得者の保険料控除申告書」の再提出も必要です。

控除が適用となる申告を忘れていた
この場合も控除証明書の提出が必要です。また控除額の記入忘れの場合は、「給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」の再提出も必要です。

翌年2月1日以降は確定申告が必要

2月1日以降の修正は、自ら確定申告をすることで可能です。

毎年行われる年末調整ですが、なんとなく書類を提出している人も多いかもしれません。しかし、特にライフステージが変わったタイミングでの年末調整は間違えやすく、損してしまう可能性も。また、内容が異なっていると、経理担当者に迷惑をかけることもあります。二度手間にならないよう、事前準備やチェックをしっかり行い年末調整に取り組んでくださいね。